(みなとみらい21中央地区 20街区MICE施設整備事業候補地)

横浜市の一等地である、「みなとみらい」でおかしな土地の取引きが行なわれようとしています。しかも、1者(1グループ)応札で。

場所は写真のうち赤線枠内にある空地で、20街区のうち9400㎡の土地がリゾートトラスト株式会社に売却されようとしています。

しかし、実務担当者であるMICE振興課にヒアリングを行いましたが不可解な点がいくつかあります。

(1)㎡単価が47万円を軸として交渉が進められてきたとしていますが、相場よりも安くないか。
   参考 http://www.tochidai.info/area/minatomirai/ (みなとみらい地区の相場は「土地代データ」によれば平均で90万3666円)

(2)売却面積が9400㎡なので、議会の議決も不要であること。
  (議会議決案件は1万㎡以上、あえて議会の関与が不要な面積に留めたのではないか。)

(3)今回のMICE施設整備事業については、東日本大震災が起きた2011年12月に20街区(赤線枠の底辺と右側面にある道路)を神奈川県の「第1次緊急輸送道路」に指定されました。しかし、今回それからわずか6年も経たず、その道路を廃道にして計画を進めようとしていること(MICE振興課によれば、横浜市で緊急輸送道路が廃道された事案は過去にない。しかも、この緊急輸送道路は写真右上の、震災時に緊急物資や復旧資材などの海上輸送を行う耐震バース・岸壁に直結している)。

(4)建設が予定されているホテルは豪華ホテルと会員制ホテルで、国際会議等の参加者であるMICEとは直接関係なく、近隣住民の人たちは「カジノ利用者のためではないか」と強い危機感を持っていること。

(5)計画地にはあわせて378億円をかけて6500㎡の超大会議室が整備されることになっているが、外部委員会であるMICE機能強化委員会からは3000㎡という提言があったにもかかわらず、計画をなぜか倍増させたこと。
   (担当者に聞いたところ、なぜ倍増させたのか庁内議論の経過がわかる議事録などの資料は存在しないこと。どのような国際会議を念頭に置いているかも答えられず。)

(6)本計画の横浜市主催による住民説明会はもう行わないと役所が宣言していること。
   (3日に直接複数の方と面談しましたが近隣住民は全く納得していない。また、開発計画を反対する人の中には自分の直接利益、例えば近隣対策費などを求めて異論を唱える場合がありますが、今回は違うと感じたこと。)

おかしな土地の取引をすると、首長を辞めた後でも今回の東京都・豊洲の土地取引のように何十億円単位で行政訴訟を提起されるリスクがあります。

議会関与案件であれば議会も連帯責任を負うわけですが、今回は議会の議決にかからない、しかし、最低でも45億円以上となる高額な土地の取引です。

担当職員によれば、今度の8月の横浜市長選挙の前に売買契約が締結される見通しと話していましたが、このような疑問の多い土地の売買が本当にまかり通るのか。

さらに多くの市民のみなさんの声を聴いてみたいと思います。

※MICEとは:Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention またはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一つの形態。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行に比べ消費額が大きいことなどから、MICEの誘致に力を入れる国や地域が多い。日本でも、インバウンド振興策の一環として、国や自治体により誘致活動が盛んに行なわれている(JTB総合研究所)。