横浜から始まる新しい未来

横浜2021シナリオ-13

 住んでいると気が付きにくいかもしれませんが、横浜市の弱点は「心を含めたバリアフリー社会」の実現への取り組みです。まず、歩道のバリアフリー化です。交差点などの道路の段差は、たった2センチから5センチの段差でも、障がい者や高齢者の車いす利用者の方には大きな壁です。自分が元気なうちは全く気にならないかもしれませんが、今や人生90年時代。障がい者の方だけでなく、誰もが車いす利用者になる可能性があります。

横浜市の歩道のバリアフリー化の現状は、バリアフリー法にもとづく道路特定事業計画を策定した場所だけで63%(計画延長53.3km に対して、平成27年度末実績)となっていますが、横浜市道全体の進捗状況について横浜市は把握すらしていないのが実情です。

人間は長く生きることも大事ですが、それ以上にいかに生きるが重要です。生きているうちは、健常者も障がい者も、高齢者も若者も動くことのできる社会をつくる必要があります。また、歩道のバリアをなくすことも有効ですが、同時に介護ロボットの開発が徐々に進み、技術の力を活用することでバリアを取り除くことも可能な時代になりつつあります。オリンピック・パラリンピックに加えて、2016年からスイスでロボット技術を活かした障がい者競技、サイバスロンがスタートしました。発案者のスイス連邦工科大学チューリッヒのロバート・リーナー教授は2020年に日本でサイバスロンを開催したいと提唱しています。サイバスロンまたは関連イベントを誘致するとともに研究開発拠点を設け、企業誘致を図り、大学と連携することで、福祉・教育・雇用・経済振興と一石で四鳥にもつながる可能性を秘めています(※6)。

最後に、現状の横浜市の課題としてインクルーシブ教育を意識した取り組みがあまりなされていない点です。脳性まひの天才画家が浅井力也君の映画監督を務め、彼の20年を追いかけたドキュメンタリー映画を製作してきましたが、彼が住むハワイでは車いすの力也君に「ハーイ」と声を周囲の人が声をかけるのに、日本では目をそむけてしまう人もいます。その違いはどこから来るのでしょうか。

それは、取材の中で明らかになってきましたが、ハワイでは障がい者のクラスが学校の真ん中にあり、休み時間など日ごろから健常者と障がいを持つお子さんが交流しているのに対して、日本では障がい者の学校やクラスが完全に別になったままになっているという要因が大きいのです。

このため、平成22年12月に文部科学大臣に「学校長には、心のバリアフリー教育を実践するために、健常者とハンデを持つお子さんとの間の交流が日常的な活動に及ぶよう配慮義務を課すこと。」などを提言し、2年ほど前から逗子市でも障がい者を持つお子さんと健常者のお子さんが同じクラスで授業を受けるインクルーシブ教育が始まっていますが、横浜市に照会をしたところ、従来型の一部交流にとどまっている現状しかありませんでした。

心を含めたバリアフリーの実現は、横浜だけでなく社会全体の問題でまだまだ長い時間がかかりますが、初めの一歩を横浜が踏み出すことで大きなうねりを起こすことにつながると信じています。

 

※6 スイス大使館製作『サイバスロン2016 壮行会』プロモーションビデオ:監督 長島一由

横浜2021シナリオ詳細

※横浜2021シナリオは1月11日現在の第一案です。多くの市民や有識者のご意見を頂きながら、さらに実現性や有益性を高めていきます。
※画像をクリックすると横浜2021シナリオの詳細をご覧いただけます。

表紙

プロフィール

なぜ、横浜市長か

「政治とカネ」 へのスタンス

市政の見える化、わかる化

税金のムダ全廃

共働き時代の子育て支援策

教育格差の是正

防災・減災に強いまちづくり

人生90年時代の福祉政策

横浜発ひとの働き方改革

市民の側に立つ環境保全

心を含めたバリアフリーの実現

子供の貧困の連鎖を断ち切る

財布のやりくりの基本スタンス

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