県知事選挙

茨城県知事選挙2017候補者と情勢予想(大井川/鶴田/橋本)期日前日程も

任期満了に伴う茨城県知事選挙が8月27日に行われますね。

現在知事への当選を目指す立候補者は無所属で現職の橋本昌(71)と経済産業省出身で元IT企業役員の大井川和彦(53)、NPO法人理事長鶴田真子美(52)の3名です。

ここではそんな茨城県知事選挙2017の候補者の経歴やプロフィールを簡単にご紹介するとともに、社会情勢と結果を予想していきたいと思います。

目次

茨城県知事選挙2017の投票日の日程や期日前投票日はいつ?

まずは茨城県知事選挙2017の選挙日程や期日前投票日について押さえておきましょう!

<告示日>

平成29年8月10日(木)

<期日前投票期間>

平成29年8月19日(土) ~8月26日(土)まで(一部の期日前投票所を除く)

午前8時半から午後8時まで(一部の期日前投票所を除く)

期日前投票ができる場所の一覧はこちらからご確認ください

<投票日日程>

平成29年8月27日(日)

 

2017年7月30日に行われた横浜市長選挙では選挙PRの一環としてお笑いコンビトレンディエンジェルの斉藤さんがPR広告として宣伝され話題になりましたが、今回の茨城県知事選では芸能人・有名人によるPR活動はないようですね。

 

今回の茨城県知事選挙での主な争点は現職県知事である橋本昌県政に対する評価や他立候補者の是非が問われることになりそうと言われています。

また、日本原子力発電東海第2原発(東海村)の再稼働問題への対応も焦点の一つになりそうとのことです。

なんでも「日本原子力発電東海第二原発(東海村)は2018年で営業運転が40年となり運転延長を原子力規制委員会に申請する必要がある」んだとか。

そしてその申請期限が2017年11月に迫っているとのことで、当然県知事となった際にはこの問題とも直面することになるのです。

現職の橋本県知事はこの東海第二原発の延長稼働に関して、出馬表明時に下記のようにコメントしていました。

「原電と国がどう方針を出すのか、それを受けての判断になる」

「県議会、市町村の意向を十分に踏まえる。住民投票をやるのではなく、代表民主制を重んじる」

ジャンルこそ違いますが、先日行われた横浜市長選挙の「カジノか給食か」という質問に対する林文子横浜市長と答え方は同じような感じといったところでしょうか。

何せ国政・市政に携わる人たちですから簡単にYesNoで質問に答えるのも難しいのかもしれません。

特に原発稼働に関しては東日本大震災後は市民も敏感になっていますからね。

【8月17日追記】

上記では東海第二原発再稼働に対してその重い口を詰むんでいた橋本昌氏ですが、知事選が告示された8月10日に無条件で認めないとする意向を表明しました。

これで鶴田真子美氏と同様に脱原発派が候補者から2名ということになりました。

この発言を巡って、東海村の山田修村長は8月14日に県庁で記者会見を行い、

「今までのようには応援できない」

「現職の橋本氏は(広域避難計画策定の)責任者で、自らの職責を放棄するような発言だ。見過ごすことはできない」

と述べています。

山田修村長は原発再稼働に関しては苦言を呈していますが、県町村会の一員としての橋本氏への推薦の取り下げや、他候補の支援に回る可能性は否定しています。

「あなたのことは好きだから応援する、でもこの部分は嫌い」といった感じでしょう。

ちなみにこの山田修氏は東海村長選挙(22日告示・27日投開票)に立候補を表明しています。

茨城県知事選挙2017年の立候補者一覧はこれ!

続いて今回の茨城県知事選挙に出馬表明を出している候補者についてみていきましょう。

公約や政策内容についても簡単に見ていきたいと思います。

橋本昌(はしもと まさる)

  • 性別:男性
  • 年齢:71歳
  • 選挙区:茨城県
  • 党派:無所属
  • 肩書き:茨城県知事
  • 学歴:東京大学法学部卒業
  • 職歴:自治省
  • 戸籍名:橋本昌
  • 戸籍名(カナ):ハシモト マサル

大井川和彦(おおいがわかずひこ)

  • 性別:男性
  • 年齢:53歳
  • 選挙区:茨城県
  • 党派:無所属(自由民主党、公明党)
  • 肩書き:IT会社役員
  • 学歴:東京大学法学部
  • 職歴:通商産業省、マイクロソフト株式会社、株式会社ドワンゴ
  • 戸籍名:大井川和彦
  • 戸籍名(カナ):オオイガワ カズヒコ

鶴田真子美(つるたまこみ)

  • 性別:女性
  • 年齢:52歳
  • 選挙区:茨城県
  • 党派:無所属
  • 肩書き:NPO法人「動物愛護を考える県民ネットワーク」(CAPIN)理事長
  • 学歴:東京外国語大学大学院博士過程単位取得退学
  • 職歴:武蔵野音楽大学非常勤講師
  • 戸籍名:鶴田真子美
  • 戸籍名(カナ):ツルタ マコミ

所属政党は3人とも無所属ですが、大井川和彦氏は自民公明の推薦、鶴田真子美氏は共産党からの推薦を受けています。

現職県知事の橋本昌氏は7期目の再選を目指していて、現職県知事VS新人立候補者2人の構図になっています。

茨城県知事選挙2017|橋本・大井川・鶴田の公約や政策内容はどんな感じ?

ではこの3名が茨城県知事選挙にかける思いや公約を見ていきましょう。

橋本昌

橋本昌氏の公式ホームページでは自身の掲げる4つの目標と30の公約を発表し、そこでは「県民党」や「県民ファースト」という言葉を掲げ以下のような内容を公開しています。

  • 県民本位の県政
  • クリーンな県政
  • 地方分権

21年前からの状況と比べて企業誘致が全国No.1になったり、農業産出額が全国2位になったりなどの実績を上げているようです。

が!なんと茨城県は県の魅力度ランキングでは最下位なんですよね^^;

人口約300万人を誇る茨城県ですが、実はこういったデータもあったりするものなんです。

しかし橋本氏が掲げる目標のひとつに「国体・障碍者スポーツ大会、東京オリンピック・パラリンピックを成功させる」というのがあり、鹿行に100面のサッカー場を設備し100万人のスポーツ交流を目指すと発表しています。

今回誰に投票していいかわからない、けどサッカーは好きなので橋本氏に投票する、と言う少し安易な考え方もできますよね^^;

大井川和彦

新人出馬となる大井川和彦氏ですが、主な公約は知事の任期を制限する「多選禁止条例」の制定です。

この多選禁止条例とは任期を三期か四期程度に限るという内容でまさに現職の橋本昌氏に対する挑戦状とも言えますね。

要は「何回も県知事になるな」ということを言いたいのでしょう^^;

その他に挙げている公約内容では人口減少社会への対応を強調した考えを示し、

  • 「豊かさ」
  • 「安心安全」
  • 「夢・希望」
  • 「人財育成」

を四本柱として掲げています。

また自身がマイクロソフトやドワンゴで働いてきた経験を活かして時間や場所に囚われない自由な働き方の一つとしての「テレワーク」を推進したり、それこそITを活用した教育改革などを提示しています。

鶴田真子美

もう一人の新人出馬となる鶴田真子美氏の主な公約は政策内容は自身のホームページで「県民の皆様と 5つの お約束」と題した内容を公開しています。

  • みんなが安心! 待機児童ゼロへ子育て支援を充実! 医師不足解消・介護体制の支援強化!
  • 県民が主役! 徹底した情報公開、「対話型の県政」を!
  • STOP原発! 老朽化した東海第二原発は再稼働させない!
  • 地域を元気に! 農家への戸別所得補償制度復活! 正規雇用を支援し、安定した収入を!
  • いのち輝く県政へ! 子どもの健康調査を継続的に実施! 犬猫殺処分ゼロを成し遂げます!

女性政治家としてよくある(?)公約内容の「待機児童ゼロ」や「子育て支援」が大きな彼女の主張といった感じでしょうか。

また医師不足解消宣言というのは橋本昌氏や大井川和彦氏も掲げている政策内容です。

茨城県の医師不足はかねてより言われている社会問題のひとつで、県庁所在地である水戸市の医師数が他県と比べるとかなり不足しているのだとか。

水戸を含む二次医療圏の人口は48万ですが、医師数は820名程度 です(1.7人)。

周辺の日立・常陸太田・鹿嶋まで含めると、人口は143万人で医師密度は1.2人まで下がります。

これは、ほぼブラジルの平均です。

高齢化社会が進む中で医師数の不足は深刻な問題として早々に対応しなければならない問題と言えます。

東海大に原発の延長稼働も大きな問題の一つですが、このように茨城県には解決しなければならない課題が複数あります。

新人女性の鶴田真子美氏が当選した際にはこの問題をクリアすることができるのでしょうか。

世間の情勢関心も調べてみた

ここでは茨城県知事選挙2017に対する県民の方や、世間の関心を見ていきたいと思います。

茨城県知事選挙2017の開票結果速報は?【随時更新】

こちらは当日発表され次第随時更新致します

また下記記事では茨城県知事選挙2017の結果速報と開票数・投票率などを詳細にまとめています

茨城県知事選挙2017の予想当選者は誰になる?

最後に今回の茨城県知事選挙2017の予想当選者が誰になるのか当サイトでの見解を執筆致します。

こちらはズバリ橋本昌氏の7期目の再選で当選確定するのではないのかと予想します。

現職の橋本昌氏にはやはり6期、24年間茨城県知事を務めてきたというキャリアと支援者、バックボーンが大きいです。

対する大井川和彦氏は自民公明の推薦を受け、さらに菅義偉官房長官の後押しも受けていますが最近の自民党支持の低迷を鑑みると新人という面からも優勢に立てるとは思えません。

唯一の女性立候補者である鶴田真子美氏は共産党推薦ということですが、いまいちインパクトに欠ける面は否めません。

ただし、内閣改造後初の大型地方選挙ということもあり新安部政権に対する世間の情勢がどう影響するのか注目したいところではあります。

魅力度ランキング最下位の茨城県ですが、新しい県知事の下で情勢がどのように変化していくのか見守りたいと思います。

こちらの記事も読まれています