県知事選挙

高知県知事選挙の開票結果速報2019|情勢予想と出口調査・立候補者の公約も

任期満了に伴い、2019年11月24日に高知県知事選挙が投開票となります。

本記事では高知県知事選挙2019の開票速報と開票結果(当選者・落選者)、立候補者の経歴プロフィールや選挙情勢、公約、当選予想などについてご紹介しています。

2019年高知県知事選挙の立候補者はいずれも無所属新人で、共産党県常任委員の松本顕治氏(35)=共産・社民推薦=と、元総務省総括審議官の浜田省司氏(56)=自民、公明推薦=の2名です。

また、同日投開票となる候補者5名乱立となった高知市長選挙については以下の記事にてご確認ください。

https://www.marumie.jp/kochishi-senkyo2019/

こちらの記事では2019年の高知県知事選挙についてまとめていきます。

目次

高知県知事選挙2019年の開票結果速報や投票率・当確出口調査

2019年高知県知事選挙の結果は自治体の選挙管理委員会事務局の開票速報やNHKの当選確実出口調査など、新しい情報が入り次第随時記事を更新していきます。

▼当確情報を追記

結果氏名年齢性別党派新旧主な肩書き
松本 顕治35無所属(共産、社民推薦)団体役員、共産党県常任委員
当確浜田 省司56無所属(自民、公明推薦)無職、元総務省総括審議官
  • 告示日:2019年11月7日
  • 投票日:2019年11月24日
  • 定数 / 候補者数:1 / 2
  • 執行理由:任期満了
  • 有権者数:604,825人
  • 投票率:47.67%
  • 開票日時:即日開票
  • 開票場所:

高知県知事選挙2019年の立候補者の政策・公約やプロフィール

続いて、高知県知事選挙2019に立候補した候補者の経歴プロフィールや主な公約、政策主張について見ていきます。

松本 顕治(まつもと けんじ)の経歴やプロフィール

  • 名前:松本 顕治(まつもと けんじ)
  • 現年齢:35歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属(共産党・社民党・立民県連・国民県連推薦)
  • 肩書き:共産党高知県委員
  • 学歴:中村学園三陽高等学校、高知大学人文学部社会経済学科卒業
  • 職歴:保険会社社員、日本共産党高知地区委員会勤務

高知大学卒業後、有限会社ケンキョーに勤務。並行して民青同盟での活動を続け、2016年に有限会社ケンキョーを退職し、日本共産党高知地区委員会での勤務をはじめる。

2019年7月の参議院選挙徳島・高知選挙区に無所属(共産党推薦)で立候補するも次点で落選した。

主な公約・政策主張

松本氏は、「人口減、少子化、疲弊する高知県経済という現状は自然現象ではありません。政治で打開したい。」と意気込み、これまでの県政のよいところを伸ばし、県政に足りなかった医療、福祉に力をいれたい、と訴えます。

また、暮らしを支えることで、人口減少に歯止めをかけ、国いいなりの県政の限界を突破したいと主張。

その上で、「ここでいっしょに生きよう。だれ一人取り残さない県政へ」をスローガンに、以下の公約を掲げています。

  • 国保の子ども均等割廃止を
  • 学校給食は無料に
  • 給付制奨学金制度の拡充。
  • 介護保険・利用料を軽減する
  • 定数通りに先生を増やす
  • 県版学力テスト廃止
  • 中小企業支援し時給千円以上に(「産業振興計画」に「暮らし」をプラス)
  • 豪雨・南海地震対策の強化(防災計画をスピードアップ)
  • ジェンダー平等の推進
  • パートナーシップ条例制定
  • 米軍機を低空飛行させない

浜田 省司(はまだ せいじ)の経歴やプロフィール

  • 名前:浜田 省司(はまだ せいじ)
  • 現年齢:56歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属(自民党・公明党推薦)
  • 肩書き:元総務省大臣官房総括審議官、元大阪府副知事
  • 学歴:土佐高校、東京大学法学部卒業
  • 職歴:自治省(総務省)職員、福岡県庁、島根県庁、大阪府副知事

東京大学卒業後、自治省(現総務省)に入省。福岡県消防防災課長・財政課長、島根県総務部長、消防庁予防課長、大阪府副知事、総務省大臣官房総括審議官などを歴任した。

主な公約・政策主張

浜田氏は、衆議院選への鞍替えのため立候補を見送った尾崎現知事の後継として県政の継続を強みに、自身の豊富な行政経験や政策実行力を訴え、その上で「さらに前へ、高知県!!」をスローガンに以下の公約を掲げています。

  • 地産外商の取り組みを一層進め、産業振興計画のさらなる推進!
  • 保健・福祉の充実に取り組み安心・安全な高知県の実現!
  • 知・徳・体・食の分野ごとに目標を掲げた教育の推進!
  • 南海トラフ地震対策を着実に推進!
  • 四国8の字ネットワークをはじめとする道路整備などのインフラの充実!
  • 中山間対策の充実・強化
  • 県民運動としての少子化対策の充実・強化と女性活躍の場の拡大!
  • 観光産業の活性化と文化芸術とスポーツの振興!

高知県知事選挙2019年の情勢や争点・当選予想など

12年ぶりの選挙戦となった2019年高知県知事選挙は、国政選挙構図と同様に自公与党 vs. 野党共闘4党の与野党対決となりました。

 

しかも、与党側は自民党系、野党側は共産党系候補(しかも同一人物)を擁立しており、この対決構図は先の参議院選挙の徳島県・高知県選挙区に酷似しています。

 

そのため、まずは2019年7月の参議院選挙の結果を確認しておきましょう。

結果氏名党派得票
総得票(高知県)
高野光二郎自由民主党(公明推薦)253,883(137,473)
松本顕治無所属201,820(118,188)
石川新一郎NHKから国民を守る党33,764(12,262)
野村秀邦無所属15,014(5,662)

 

当選した高野氏と、次点だった松本氏は共に高知県が地盤ですが、高知県での得票差は2万票弱、高知県での得票率は50.25%対43.20%という結果でした。

 

さらに、2016年参議院選挙の徳島県・高知県選挙区でも与野党対決が行われていましたので、合わせて確認しておきましょう。

結果氏名党派得票
総得票(高知県)
中西祐介自由民主党305,688(133,678)
大西聡無所属(民主・共産・社民推薦)242,781(126,647)
福山正敏幸福実現党16,988(8,100)

 

当選した中西氏と、次点で野党統一候補の大西氏は共に徳島県が地盤で、高知県での得票差は約7000万票、高知県での得票率は49.80%対47.18%となっていました。

 

過去2回の参議院選挙では2度とも与党候補が勝利しましたが、与党と野党の差は2016年から2019年にかけて広がっています。

 

その理由は、与野党の各時点での有権者からの支持や勢いが大きいでしょうが、各選挙の固有事情として一つには、2016年参院選神奈川選挙区での候補者調整の軋轢から公明党が自民党中西候補に推薦を出さなかったことによる与党票の目減りが考えられます。

 

また、2019年の野党統一候補が共産党出身者であるため、有権者の共産党アレルギーゆえ野党票が伸びにくかったという事情もあるでしょう。

 

今回の知事選挙でも野党統一候補の松本氏には、共産、社民は推薦を出していますが、立憲、国民は党としての推薦ではなく県連レベルの推薦と、腰が引けている感は否めません。

このように腰の引けた状況で野党が与党候補に勝つのは、なかなか厳しいのではないでしょうか?

 

ただ、閣僚の不祥事による辞任や桜を見る会など国政レベルでは政権に逆風となる案件も発生しており、逆風が高知県に波及すれば思わぬ結果となる可能性はあります。

 

いずれにしましても、高知で共産党主導候補で野党が勝利したり、共産党主導の知事が誕生したりするならば、それは極めて大きなメルクマールとなり次の衆院選にも大きく影響することでしょう。

投開票日まで状況の変化を注目していきましょう。

参考:2015年の高知県知事選挙の開票結果や投票率

以下は前回(2015年)の高知県知事選挙の開票結果となります。参考情報としてご確認ください。

結果氏名年齢性別党派新旧主な肩書き
尾崎 正直48無所属高知県知事
おざき まさなお
告示日:2015年10月29日
投票日:2015年11月15日
定数 / 候補者数:1 / 1
執行理由:任期満了
有権者数:618,618人
投票率:

https://www.marumie.jp/kochishi-senkyo2019/

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