こちらの記事では2020年7月5日に投開票となった栃木県、小山市長選挙(小山市市長選挙)についてまとめています。
- 小山市長選挙2020の開票速報及び確定した開票結果
- 小山市長選挙2020の当選者・落選者の得票数や投票率
- 小山市長選挙2020の選挙情勢や争点
- 小山市長選挙2020の立候補者の公約や経歴・プロフィール
※情報はNHK選挙WEBや各報道メディアによる最新の出口調査から随時まとめていきます。
2020年の小山市長選に立候補者したのは以下の無所属2名でした。
■小山市長選挙2020の立候補者
- 6選を目指す現職の大久保寿夫氏(71)=自民、公明推薦=
- 新人で弁護士の浅野正富氏(63)
それでは小山市長選挙2020についてご紹介します。
目次
栃木県小山市市長選挙2020|開票速報・開票結果・NHKの最新出口調査・当確情報・投票率
小山市市長選挙2020の開票結果については下記の通りです。
結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
当 | 33060 | 浅野 正富 | 63 | 男 | 無所属 | 新 | 弁護士 |
あさの まさとみ | |||||||
26167 | 大久保 寿夫 | 71 | 男 | 無所属(自民、公明推薦) | 現 | 小山市長 | |
おおくぼ としお |
- 告示日:2020年6月28日
- 投票日:2020年7月5日
- 定数 / 候補者数:1 / 2
- 執行理由:任期満了
- 有権者数:133,492人
- 投票率:44.72%
小山市長選挙|2020年の争点や最新情勢・優勢や当確予想
2020年の小山市長選は現職の大久保氏と新人の浅野氏による一騎打ちの選挙戦となりました。
前回2016年の同市長選は、現職の大久保市長が自民党、公明党から推薦や農業関係者、推薦団体の応援を得て着実に票に結びつけ幅広い支持を獲得し5選を果たしました。
氏名 | 党派 | 新旧 | 得票 | |
当 | 大久保 寿夫 | 無所属(自民、 公明推薦) | 現職 | 32,188 |
平野 正美 | 無所属(共産推薦) | 新人 | 13,169 |
一部には現職への多選批判の声もありましたが、対抗馬である平野氏の出馬表明が告示直前だったこともあり選挙戦は盛り上がらず、投票率は史上最低の34.89%に終わりました。
また、前々回2012年の同市長選は、政策面で大きな差がないなか自民支持層だけでなく無党派層などに幅広い支持を広げた現職の大久保氏が、元県議の高橋氏と元大学院教授の小野塚氏を破り3選を果たしました。
氏名 | 党派 | 新旧 | 得票 | |
当 | 大久保 寿夫 | 無所属(自民推薦) | 現職 | 38,564 |
高橋 修司 | 無所属(みんなの党支援) | 新人 | 16,870 | |
小野塚 久枝 | 無所属(たちあがれ日本推薦) | 新人 | 9,840 |
さて、2020年の小山市長選は現職の大久保寿夫氏と新人で弁護士の浅野正富氏との一騎打ちとなりました。
この2人はかつて渡良瀬遊水地のラムサール条約湿地登録に向けて協力していた経緯があります。
浅野氏は登録を目指す市民団体をまとめ、大久保氏は市長として周辺の市町に先駆けて登録推進を表明し活動を後押しした、いわばラムサール条約登録の最大の功労者がこの2人だと言えるのです。
ですが、昨年末に市施設の指定管理者選定を巡り対立してしまい選挙戦で相まみえるという自体となってしまいました。
今回、大久保氏は自民、公明から推薦を受けているのに対して、浅野氏には政党からの推薦はなく組織力という意味では圧倒的に大久保氏が優勢なのでしょう。
ただ、今回大久保氏が当選すると6選となるわけで、多選批判の声の大きさによっては浅野氏に大きく票が流れる可能性がないわけではないと思われます。
投開票日まで選挙戦の動向に注目を続けてまいりましょう。
小山市長選挙 2020年立候補者の政策(公約・マニフェスト)やプロフィール経歴など
大久保 寿夫(おおくぼ としお) の経歴やプロフィール
- 名前:大久保 寿夫(おおくぼ としお)
- 現年齢:71歳
- 性別:男性
- 党派:無所属(自民、公明推薦)
- 肩書き:小山市長
- 学歴:栃木県立栃木高等学校、京都大学卒業。東京大学大学院修士課程終了
- 職歴:農林水産省職員、小山市長(5期)
東京大学大学院修士課程終了後、農林水産省に入省。農林水産省では本省室長、関東農政局建設部次長などを歴任した。2000年の小山市長選挙に無所属で出馬し初当選。以来小山市長を5期務めている。
大久保氏は、2000年の市長就任時に15万5千人だった小山市の人口を16万8千人に増やしたことや、人件費の削減で財政を再建したこれまでの自身市政の実績を強調し、「次の4年間で改革、各種施策の花を咲かせ、大きな実を付けさせる」と6期目の決意を述べています。
そのうえで、経済的な発展と財政健全化を同時に進めながら「環境先進都市」を目指すとし、小山を創る「第三章へ」と称した五つの柱からなる以下の選挙公約を掲げています
1.「人と企業を呼び込み」「人口増」による「増収入・減借金」で、財政の健全化・行政サービス充実をさらに進めると共に「SDGs」「スマート自治体」「多文化共生」、50万都市の実現等、市民に役立つ市役所を創ります。
2.小山駅東口の大規模低未利用地にPFIによるコンベンション付ホテルの誘致による「交流・賑わい」の創出、駅周辺や粟宮新都心開発、コミュニティバス等生活を支える基盤整備を進めると共に新規工業団地の造成、企業誘致、地元中小企業・商店街の育成、若者の地元定着とUJIターンの促進など、「人と企業を呼び込み」元気が出るまちを創ります。
3.女性が社会に参加しやすい環境づくり、18歳までの医療費無料化・待機児童ゼロ、子どもの貧困撲滅、小中一貫校(豊田中学期)解説、児童生徒1人1台の学習用コンピュータ配備、夜間中学の設置、介護予防・老人クラブ育成、子育て支援日本一をめさします。
4.渡良瀬遊水地のエコミュージアム化、環境に優しい農業の推進、観光地化、コウノトリの野生復帰、本場結城紬の振興、間々田のじゃがまいた会館整備、こどもの国等、関係人口・交流人口の増大、自然とふれあうまちを創ります。
5.思川・豊穂川、杣井木川・国営排水事業をはじめとする排水強化対策、避難所となる小中学校屋内運動場へのエアコン設置・防災防犯体制の充実、新市民病院を核とした健康医療介護の拠点・リハビリ病院設置支援、新型コロナウィルス感染防止対策と経済回復の推進等、強い「絆」で結ばれた安全・安心で健康なくらしを創ります。
浅野 正富(あさの まさとみ) の経歴やプロフィール
- 名前:浅野 正富(あさの まさとみ)
- 現年齢:63歳
- 性別:男性
- 党派:無所属
- 肩書き:弁護士
- 学歴:早稲田大学卒業
- 職歴:弁護士、ラムサール湿地ネットわたらせ事務局長
早稲田大学卒業。小山市内に事務所をかまえ弁護士業務を行ってきた。渡良瀬遊水地のラムサール条約湿地への登録時には登録を目指す市民団体をまとめ、2012年の登録実現に大きな役割を果たしてきた。
浅野氏は、昨年12月に関わった市施設の指定管理者選定問題を通して「公正公平で適正な手続きが貫徹されていない現状を目の当たりにした」と、立候補を決意した経緯を説明しています。
そのうえで「市民の声が市政に届かない。職員も市長に意見を言えない」との問題認識を示し、6選を目指す大久保市長の政治姿勢、政治手法が問われていると、現市政を批判しています。
また、市の貯金に当たる財政調整基金が10億円を下回る見通しであることを指摘し「市の財政は危機的状況にある。この解決を最優先に市民と対話しながら取り組みたい」と語っています。
以上を踏まえ、浅野氏は以下四つの公約を発表しており、市民との対話を重視し、財政再建に臨む姿勢を強調しています。
(1)速やかな財政再建
(2)市民が求める政策の実現
(3)「田園環境都市・小山」のまちづくり
(4)徹底した市民との対話と連携。
小山市長選挙の2016年の開票結果(当選者・落選者)や投票率
下記は前回2016年の小山市長選挙の開票結果となります。参考情報としてご確認ください。
結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
当 | 32188 | 大久保 寿夫 | 67 | 男 | 無所属(自民、 公明推薦) | 現 | 小山市長 |
おおくぼ としお | |||||||
13169 | 平野 正美 | 69 | 男 | 無所属(共産推薦) | 新 | 自営業 | |
ひらの まさみ |
- 告示日:2016年7月17日
- 投票日:2016年7月24日
- 定数 / 候補者数:1 / 2
- 執行理由:任期満了
- 有権者数:132,858人
- 投票率:34.89%