2017年9月24日に投開票が行われる堺市長選挙が刻々と近づいてきましたね。
2009年、2013年の堺市長選挙と連続して当選を果たした現職の竹山修身(たけやまおさみ)氏と、大阪維新の会が党所属の永藤英機(ながふじひでき)大阪府議との激しい選挙戦と言われる今回の堺市長選。
ここでは候補者の永藤英機氏と竹山修身氏の経歴プロフィールを簡単にご紹介すると共に、公約(マニフェスト)や世間の最新情勢・堺市長選挙2017の日程等をご紹介致します。
目次
堺市長選挙2017の投票日の日程や期日前投票日はいつ?
<告示日>
平成29年9月10日(日)
<期日前投票期間>
- 平成29年9月11日(月)~9月18日(月)午前8時30分から午後8時
- 平成29年9月19日(火)~9月23日(土)午前8時30分から午後9時
投票所はお住まいの近くにある区役所です。
中区、東区、北区在住の方は「大阪府立大学中百舌鳥キャンパスUホール白鷺1階ロビー」で9月19日(火)9月20日(水)の午前10時から午後5時まで投票することが可能。
<投票日日程>
平成29年9月24日(日)
人口約835,351人(2017年5月時点)の堺市は大阪府泉北地域に位置する日本の政令指定都市(大都市)です。
任期満了に伴う今回の堺市長選挙2017ですが、現職の竹山修身氏が出馬を表明したのは2017年3月のこと。
「今年秋の市長選に対し、今一度出馬の決意を固めた」
と述べています。
そんな竹山修身氏の3選目を破ろうと名乗りを挙げたのは大阪維新の会所属の永藤英機(ながふじひでき)府議です。
(ちなみにかねてから言われていた元民放アナウンサーの清水健氏の擁立は本人が辞退したことから白紙となったようです。)
「維新の会」
この言葉が生まれてからまだそう日は長くはないですが、実は現職の竹山修身氏が2009年堺市長選挙で初当選したとき、当時の橋下徹大阪府知事の全面支援を受け当時現職の木原敬介市長を破り当選しました。
しかしその後、議会運営や大阪都構想を巡って大阪維新の会と対立するようになっていったそうです。
そして2013年堺市長選挙では竹山修身VS大阪維新の会立候補者・西林克敏の選挙戦でしたが、結果は竹山修身氏の勝利。
2017年堺市長選挙もまた、竹山修身氏VS大阪維新の会立候補者・永藤英機という構図になっています。
堺市長選挙2017年の立候補者一覧はこれ!
ではそんな堺市長選挙2017に出馬表明を出している候補者について見ていきたいと思います。
個人の詳細なプロフィールに関しては別途情報を追記していく予定です。
竹山修身(たけやま おさみ)
- 性別:男性
- 年齢:67歳
- 選挙区:堺区堺市
- 党派:無所属
- 肩書き:堺市長
- 学歴:静岡大学人文学部卒業
- 職歴:大阪府庁
- 戸籍名:竹山 修身
- 戸籍名(カナ):タケヤマ オサミ
永藤英機(ながふじ ひでき)
- 性別:男性
- 年齢:40歳
- 選挙区:堺区堺市
- 党派:大阪維新の会
- 肩書き:大阪府議会議員
- 学歴:大阪府立大学 経済学部経済学科卒業
- 職歴:株式会社オービック
- 戸籍名:永藤 英機
- 戸籍名(カナ):ナガフジ ヒデキ
堺市長選挙2017|竹山修身・永藤英機の公約や政策内容はどんな感じ?
次に選挙には欠かせない候補者が掲げる公約(マニフェスト)や政策内容についてです。
竹山修身
竹山おさみ連合後援会という自身の公式ホームページでは
「堺の未来は堺で決める!」「政令市・堺」の力で、更なる飛躍を!
と、その主義主張モットー、ポリシーを掲げています。
具体的なマニフェスト(公約)内容としては、「堺ビジョン1・3・1」とした内容を公開しています。
以下4つはそんな堺ビジョン1・3・1の基本柱のようですね。
- 基本姿勢「堺はひとつ!堺のことは堺で決める!」
- 堺の「自治」を守れ! STOP! 大阪都構想
- 堺・3つの挑戦 ~市民とともに取り組む3つのプロジェクト~
- 市民が安心、元気なまち堺
上記4つの中でも特に注目したいのは2つ目の【堺の「自治」を守れ! STOP! 大阪都構想】という公約です。
竹山修身氏が初当選したときは橋下徹元大阪府知事の全面協力を仰ぎながら見事初当選をしましたが、後に堺市の分割提案に関しては断固反対の姿勢を示したようで、現在に続く竹山修身VS大阪維新の会の構図が出来上がっているのだとか。
「堺市議会で起こったのは、大阪市長の発言として昨年2月の委員会で、“堺市は大きすぎるから最低2つか3つに分割すべきだ”とおっしゃった。それは、まさしく地方自治に対する侵害だ、堺のことは堺で決める」
なので時系列的には竹山修身氏が2009年の堺市長選挙で当選した後に、大阪維新の会による大阪都構想一環の堺市廃止論が盛り上がり、大阪維新の会から敵対視されるようになったということですね。
ネット上では最初から竹山修身氏が裏切った的な情報もあるようですが、時系列としてはそうなっています。
情報ネットten、辛坊氏、日刊スポーツは
デマ情報を流しています
大阪都構想が出たのは竹山市長当選の翌年です
また当時、維新はありませんでした
毎日新聞はエライ(^^♪@asahi @Sankei_news @nikkansports @10ytv @nakatani55 pic.twitter.com/0ItsZ8vQVH— saccay堺市長選挙 堺愛 (@saccay) 2017年8月14日
永藤英機
一方の永藤英機氏が掲げている政策内容には以下のようなものがあります。
- 大阪の今を創る、都市魅力の向上
- 大阪の未来を創る、子供たちへの教育
- 堺と大阪を繋ぐ
まぁ正直このようなちょっとありきたりな公約・政策内容を見てもイマイチピンとこないという人もいると思いますので(笑)、永藤英機氏の街頭演説PR動画を下記にご紹介致します。
ズバリタイトルは「停滞か、成長か。」とされています。
これは文字通り現職市長の竹山修身氏に対する警告と挑戦状とも言える言葉です。
また大阪都構想実現を図りたい大阪維新の会ですが、日本維新の会代表を務める松井一郎氏はこんなコメントを発表しています。
「堺がなくなることはない」
「(竹山氏の)8年を見てほしい。そのまま続けるのか、変えて成長する堺を作るのか」
「堺」と「堺市」の文字に違いがあるので、厳密には「堺市がなくなるわけではない」という意味でもなさそうな気がしますが…。
そこは勝てば官軍的なところもあるかもしれません。
永藤英機氏が勝利した暁には大阪都構想に向けて一歩情勢が変化するのは間違いないのかもしれません。
維新は今回、堺市を都構想の対象とするか否かの議論を封印。来秋実施を目指す大阪市の都構想住民投票の結果を見て、4年後の堺市長選で争点にするか検討すると説明している
世間の情勢関心・世論調査も調べてみた【最新】
堺市長選挙2017に関して世間はどのような関心を持っているのでしょうか。
情勢は絶えず変わっていくものだとは思いますが、以下はネット上での気になる声をピックアップしてみました。
堺市長選挙、次の堺市長は永藤英機さんでお願いしますm(_ _)m
竹山修身さんはこの二期で何をしてきたか?あんまり傍から見て大したことをされてないかなと。
それどころか瓦礫受け入れの補助金を受け入れもせずに「ありがたく」頂き、公園の六価クロム(猛毒)汚染問題もどうなったのと?— はるきさんはAIです(゜o゜; (@osaka_sirokichi) 2017年8月14日
竹山修身市長は、有力者目線しかもたない。自治会長や寺社に出向いて組織固め。
良い悪いは別として。#堺市長選挙— あまさん@8/22大都市税制特委 (@ama_2citytrain) 2017年8月14日
9月の堺市長選挙は、堺市民が支える竹山現職と大阪維新の会の永藤英機さんとの一騎討ち。 当然市民が支える竹山市長が、勝たねばなりません
— フラットレー (@sakuyakonnkon) 2017年8月14日
堺市の企業誘致は非常に好調との数字が出ています。
大阪市に比べ遅れてる!みたいなのは逆で、実は大阪市は流出が進む。
竹山市長はかつては府の商工労働部長でもあり、このあたりは詳しい人。
経済を言うなら、竹山市長のほうが維新候補より有能でしょな#堺市長選 #堺市長選挙 #竹山修身— 大阪政治ナイト (@osakapolitics) 2017年8月14日
堺市長選、永藤さん応援します📣
周囲の市町村と比較して、常に
自分の住んでいるまちがどんな
行政をしているか知るのは大事なことだと思います❗️
がんばれ、永藤英機(ながふじひでき)さん‼️#拡散希望#永藤ひでき#堺市長選#西川ともみ#堺市議選 #日本維新の会— 今岡 徳人 (@taruno140417) 2017年8月14日
【追記情報】
8月25日のデイリースポーツ紙によるとお笑いコンビANZEN漫才が選挙広報キャラクターに就任したとのことです。
面白いことにみやぞん(32)とあらぽん(31)の出身は東京都足立区で大阪堺市とは何の縁もゆかりもないとのこと(笑)
そして何故か堺市出身のお笑いタレント山田花子(42)さんもサブキャラクターとして登場。
…順序が逆!(笑)
主な選挙PRとしてはポスターや動画に登場するとのことで、今回のPRキャラクターに就任したことについて下記のようにコメントしています。
みやぞん:「これを見て、ぜひ選挙に興味を持ってほしい」
あらぽん:「起用していただけてすごくうれしい。このCMで投票率が少しでもあがればいいなと思う」
さて、肝心のANZEN漫才の二人はこれまでちゃんと選挙に投票参加していたのか…。
また、報道系ベンチャーのJX通信社の世論調査では、9月16日と17日に電話による情勢調査を実施したようで、その結果は現職の竹山修身氏と永藤英機氏が接戦となっていることが判明したそうです。
現職の竹山氏は無党派の4割弱、自民党支持層の5割、共産党支持層の8割弱を固めたほか、推薦を受けている民進党の支持層の6割弱、自主投票を決めている公明党の支持層の4割台半ばからも支持を受けている。
一方の永藤氏は、日本維新の会支持層の9割、自民党支持層の3割強、無党派の2割から支持を集めている。また、公明党支持層からも2割台半ばからの支持を受けている。
8月下旬の調査時点からの情勢変化としては、現職が巻き返し、自民党支持層と無党派層の態度未定者を有利に取り込んだことで、攻守が入れ替わっての接戦となっている。
少々インパクトに欠けると思われた永藤英機氏が意外にも接戦を繰り広げているということで9月24日まで最終情勢はまだまだ動きそうと思われます。
堺市長選挙2017の開票結果速報は?【随時更新】
こちらは9月24日当日に発表され次第随時更新致します。
また、下記関連記事では堺市長選挙2017の開票結果や投票率などを詳細にまとめていますので参考になさってくださいね。
堺市長選挙2017の予想当選者は誰になる?
最後に堺市長選挙2017の当選者は誰になるのか、予想をしていきたいと思います。
堺市長選挙2017の争点となりそうなことは前出の通り「大阪都構想」の今後の動きでしょう。
反対する竹山修身氏と、賛成の永藤英機氏。
2013年の竹山修身氏2選目当選のときは大阪維新の会・公認候補西林克敏氏が約6万票の大差を付けられて敗北しています。(西林克敏氏は現在大阪維新の会の副幹事長を務めています)
このときくらいから日本における維新の会ブームが終わったのではと言われるようになっていることを考えると、やはり今回の堺市長選挙2017も現職の竹山修身氏に軍配が上がる可能性は高そうです。
そして今回出馬表明を出した永藤英機氏率いる大阪維新の会は「大阪都構想」実現は争点にしないという情報もあります。
ということは大阪都構想以外の公約・政策内容で永藤英機というブランドをアピールし、堺市長選挙に勝利しなければならないため、知名度的にもやはり難しいと言わざるをえないような…。
しかし、竹山修身氏には女性問題のスキャンダルも過去に騒がれていて、もしこのタイミングで週刊新潮などの写真週刊誌などがスキャンダルを暴露するとしたら…。
まだまだ激しい舌戦が繰り広げられていく堺市長選挙2017。
今後も最新の情勢・動向を予想していきたいと思います。