こちらでは、来る参議院選挙2019から福岡県選挙区の立候補者の情報や当落予想をご紹介します。
今年は統一選と参院選が同年に行われる亥年の2019年で、7月にはいよいよ参議院議員通常選挙が行われます。
改選数が3名となる福岡県選挙区の候補者はどんな顔触れなのでしょうか?
目次
参議院選挙2019【福岡県選挙区】の立候補者名一覧
福岡県選挙区の立候補者
松山 政司(まつやま まさじ)の経歴やプロフィール
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- 名前:松山 政司(まつやま まさじ)
- 現年齢:60歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き:参議院議員(元内閣府特命担当大臣)
- 学歴:県立京都高等学校、福岡国土建設専門学校、明治大学商学部卒業
- 職歴:松山建設株式会社(役員)、参議院議員(3期)
現職の松山政司氏は、1959年1月20日に椎田町(現・築上町)で生まれます。
専門学校卒業後、家業の松山建設の役員となり、社長就任時の1999年から日本青年会議所会頭を務めます。
2001年の参院選に福岡県選挙区から自民党公認で初当選を果たし、2007年・2013年の選挙でも当選。
なお、議員活動の傍ら、2005年に明大を卒業しています。
第3次安倍第3次改造内閣で、内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画、科学技術政策、宇宙政策、知的財産戦略、クールジャパン戦略担当)、一億総活躍担当大臣、IT政策担当大臣として初入閣。
第4次安倍内閣では、男女共同参画担当を除き再任されました。
”『日本は動く』一人ひとりのその小さな勇気から”をテーマに掲げる政策は以下のとおり。
- 実践の第一歩を始めてこそ地域の自立は考えることから動く
ふるさとの山があり、川があり・・・そこで暮らす人だからこそ、わかること、できることがある。
地方分権も考えることから、実践の一歩を踏み出すことへ。
私たち一人ひとりが、一人の地域住民として、さらに踏み込んで行動すれば、地方分権は進む。
地方分権が進めば、かならず日本は動く。 - 企業の存在意義を求めていけば景気は動く!!
景気が悪いから…を言い訳にしたくない。 成長経済の終焉を、逃げ道にしたくない。
企業の存在意義が問われるようになった今、企業活動の価値観も変わってきた。
社会や地球の役に立つことが、新しいビジネスチャンスにもつながる。
私たち一人ひとりが、一人の経済人として、社会に貢献できる仕事をめざしていけば、かならず企業も豊かになれる。
豊かな企業が増えれば、日本の景気もかならず動く。
中小企業に身を置くころから言ってきたことである。政治家として景気を回復軌道へ動かす。 - 親として、一人の大人として、心に目を向ければ、教育は動く
子供たちの問題は大人たちみんなの責任。教育の問題は市民一人ひとりの責任。
私たちは子を持つ親として、一人の大人として、子供たちに伝えられることがある。
知識だけの教育から、人としての豊かさを培う教育へ。
私たち一人ひとりが、親として、一人の大人として思いやりの心をもって、
他人まかせにしないことから、かならず日本の教育は変えることができる。
教育が変われば、かならず日本は動く。
下野 六太(しもの ろくた)の経歴やプロフィール
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- 名前:下野 六太(しもの ろくた)
- 現年齢:55歳
- 性別:男
- 党派:公明党
- 肩書き:公明党教育改革推進本部事務局次長
- 学歴:県立筑紫高等学校、国立島根大学教育学部卒業、国立福岡教育大学大学院修士課程修了
- 職歴:福岡県中学校保健体育科教諭
下野六太氏は、1964年5月1日に北九州市八幡西区で生まれます。
大学卒業後、福岡県の公立中学校で保健体育の教諭に。
運動が苦手な生徒でも短期間で著しく成長するオリジナルの指導法で一躍有名になり、文部科学大臣優秀教員表彰など数々の賞を受賞。
また、日本テレビの「世界一受けたい授業」 をはじめ、TVや新聞などメディアへの出演、著書も出版しています。
多忙な教職の傍ら、2018年に大学院を修了。
出馬に備え、同年6月に退職しました。
下野氏が掲げる政策は以下のとおり。
- 教育政策 世界一受けたい教育を!―チャイルドファースト社会へ―
◆一人も置き去りにしない
◆家庭の負担を軽減
◆子どもの命を守る - 福岡政策 福岡を元気に!~活力あるアジアの国際都市へ~
◆観光客の受け入れ体制強化や国際物流拠点化を後押し
◆中小企業の安定経営へ、資金繰りや人手不足の解消を支援
◆防災・減災対策を強化し、災害から命を守る
野田 国義(のだ くによし)の経歴やプロフィール
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- 名前:野田 国義(のだ くによし)
- 現年齢:60歳
- 性別:男
- 党派:立憲民主党
- 肩書き:参議院議員
- 学歴:県立福島高等学校、日本大学法学部政治経済学科卒業
- 職歴:衆議院議員泰道三八事務所勤務、古賀誠衆議院議員秘書、八女市長(4期)、衆議院議員(1期)、参議院議員(1期)
現職の野田国義氏は、1958年6月3日に八女郡立花町(現・八女市)で生まれます。
大学卒業後、自民党の衆議院議員古賀誠氏の秘書などを経て、1993年に全国最年少の34際で八女市長選に初当選を果たし、以後4期にわたり八女市長を務め、任期途中の2008年9月に辞職します。
翌2009年の衆院選に民主党公認で福岡7区から古賀氏の対抗馬として臨み、選挙区で敗れるも比例復活で初当選。
しかし、2012年の総選挙では古賀氏の後継の藤丸敏氏に敗れ、比例復活も叶いませんでした。
2013年には参院選に鞍替えし福岡県選挙区から民主党公認で出馬し、初当選。
2018年5月に民進党を離党し無所属となるも、10月に院内会派の「立憲民主党・民友会」に入会し、12月に立憲民主党に入党しました。
野田氏の政治姿勢をご紹介します。
- 「共に生きる、助け合いの社会を」
自立を促し、共に支えあう社会。男女共同参画推進。ヨーロッパの福祉、ブータンの幸福度にも学びたい。弱肉強食社会では経済格差が広がり、苦しむのは結局国民。 - 「生活者・納税者・消費者・働く者のための政治を」
生活者・納税者・消費者・働く者に軸足を置いた政治をやり抜く。富裕層・資産家、一部の大企業ばかりが恩恵を受ける政策の効果は限定的。 - 「いのちと暮らしに密着した産業を充実」
医療・介護・年金など持続可能な社会保障制度の確立を図り、環境、農林水産、ものづくりといった分野を日本の成長戦略の柱にする。ムダな公共事業を増やしても効果は一時的。 - 「日本の宝である子供にこそ投資」
チルドレン・ファースト。社会全体による子育て支援、自ら生き抜く力を身につける教育の充実を図る。いじめ・体罰の根絶に向けた対策も現場重視で充実。 - 「エネルギーを安全に安定的に確保」
自然・再生エネルギー導入を推進。エネルギーのベストミックス実現と原発稼働ゼロを目指してあらゆる政策資源を投入。 - 「愛する日本の平和を守る」
穏健な保守から中道リベラルを包み込み、職を賭して愛する日本の平和を守る。極端な思想では軍国主義化の懸念があり本当に危うい。
春田 久美子(はるた くみこ)の経歴やプロフィール
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- 名前:春田 久美子(はるた くみこ)
- 現年齢:52歳
- 性別:女
- 党派:国民民主党
- 肩書き:弁護士
- 学歴:県立福岡高等学校、九州大学法学部卒業
- 職歴:住宅金融公庫勤務、裁判官、弁護士
新人の春田久美子氏は、1966年12月19日に静岡県浜松市で生まれます。
大学卒業後、住宅金融公庫勤務を経て、司法試験に合格。
裁判官として京都、福岡、佐賀の地方・家庭裁判所に赴任し、幅広い事件を担当します。
2008年に福岡県弁護士会に登録し、現在は福岡エクレール法律事務所の代表弁護士を務めています。
春田氏が掲げる政策は以下のとおり。
- 子どもたちの<生き抜く力>を育むための教育(いじめ予防など)
- 自然災害時の被災者救援策の抜本的改正(法整備化)
- 主権者教育(政治を身近に感じてもらうための全ての施策)の拡充
- 最低賃金の引き上げ及び下請いじめやハラスメント撲滅等<働くこと>に関するトラブルを解決(実効性ある法整備)
- 子育て・介護・医療を支える担い手(家族含む)のサポート体制充実
- リーガルサービス(司法)へのアクセス障害の解消・改善
- 九州・福岡初の公立国際学校の創設(教員向け研修機能併存)
河野 祥子(かわの しょうこ)の経歴やプロフィール
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- 名前:河野 祥子(かわの しょうこ)
- 現年齢:38歳(※7/5~ 39歳)
- 性別:女
- 党派:日本共産党
- 肩書き:元直方市議会議員
- 学歴:九州大学法学部卒業、九州大学法科大学院修了
- 職歴:司法書士事務所勤務、高齢者福祉生協勤務、日本共産党直鞍地区専従職員、直方市議会議員(1期)
河野祥子氏は、1980年7月5日に川崎町で生まれます。
大学院卒業後、司法書士事務所、高齢者福祉生協職員を経て、2014年から日本共産党の専従職員に。
同年、衆院選に日本共産党公認で福岡8区から出馬し、麻生太郎氏との一騎打ちに臨むも落選。
翌2015年から直方市議を務め、出馬に備え2018年6月に辞職しました。
河野氏は、出馬表明の記者会見でその思いを以下のように述べました。
私は地方議員として活動してきた中で、必要な介護保険サービスが受けられない問題や、被災した日田彦山線の復旧の問題など、色々な限界を感じてきました。
結局は根本のところ、つまり国の政治を変えなければならないと思い、国政をめざす決意をしました。
出典:http://www.fjcp.jp/wp-content/uploads/2018/02/kawano_sanin.pdf
江夏 正敏(えなつ まさとし)の経歴やプロフィール
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- 名前:江夏 正敏(えなつ まさとし)
- 現年齢:51歳
- 性別:男
- 党派:幸福実現党
- 肩書き:幸福実現党政務調査会長兼HS政経塾顧問
- 学歴:県立東筑高等学校、大阪大学工学部卒業
- 職歴:宗教法人幸福の科学職員
江夏正敏氏は、1967年10月20日に北九州市で生まれます。
大学卒業後、宗教法人幸福の科学に勤務し、広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、HS政経塾・塾長などを歴任。
現在、政務調査会長兼HS政経塾顧問を務めています。
これまでに、2012年の衆院選(比例東海ブロック)、2014年・2017年の衆院選(比例九州ブロック)、2016年の参院選(長崎県選挙区)に出馬するも、いずれも落選しています。
江夏氏が掲げる「福岡政策」の7つの柱をご紹介します。
- 徹底的な減税
県民や企業の“やる気”を引き出す - 成長産業・未来産業の振興
“未来”を拓く - インフラ整備
“利便性”を高める - 農林水産業振興
“福岡らしさ”を生かす - 安心・安全で魅力ある街づくり
福岡の“住みよさ”を高める - 女性や若者の活躍を応援
社会の“活力”を高める - 心に寄り添う社会の形成
愛にあふれた、ひとにやさしい福岡をつくる
川口 尚宏(かわぐち なおひろ)の経歴やプロフィール
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- 名前:川口 尚宏(かわぐち なおひろ)
- 現年齢:50歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「NHKから国民を守る党」
- 肩書き:「NHKから国民を守る党」党員
- 学歴:埼玉県立大井高等学校卒業
- 職歴:派遣社員
新人の川口尚宏氏は、1968年9月15日に生まれます。
埼玉県立大井高校を卒業後、現在は埼玉県東松山市に在住。
派遣社員として勤務しています。
「NHKから国民を守る党」が掲げる主な政策をご紹介します。
- NHKが頑なに行わないスクランブル放送の導入を実現し、平等な受信料制度に改めるとともにNHK集金人の廃絶を目指します。
- ワンセグやインターネット配信へのNHK受信料の拡大に対して断固として反対し法令の変更に向けて注力していきます。
浜武 振一(はまたけ しんいち)の経歴やプロフィール
出典元:https://oliveparty.jp
- 名前:浜武 振一(はまたけ しんいち)
- 現年齢:53歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「オリーブの木」
- 肩書き:「オリーブの木」副代表・学習塾経営
- 学歴:東福岡高等学校、久留米大学法学部法律学科卒業
- 職歴:学習塾(福岡チャータースクール)経営、筑紫野市議会議員
新人の浜武振一氏は、1965年10月23日に東京都大田区で生まれます。
大学卒業後から数学の学習塾を経営。
現在では、名門校への進学者を多く輩出する理数系専門塾として有名になります。
1995年の筑紫野市議選で落選するも、1999年に当選。
2005年の衆院補選(福岡2区)に無所属で挑むも落選。
2007年には再度筑紫野市議選に出馬し再選を果たし、2011年1月の筑紫野市長選で落選。
同年4月の県議選(筑紫野区選挙区)に無所属で、また翌2012年の衆院選(福岡5区)に日本未来の党公認で出馬するも、いずれも落選しています。
「オリーブの木」の共通政策は以下のとおり。
- 対米自立(普天間基地の辺野古移設反対、地位協定の見直し、専守防衛等)
- 官民格差(1.6倍)是正
- ベーシック・インカム(政府が生活費を国民に配る。当面は低所得層が対象)
- 消費税を5%に戻し景気を良くする
- 原発即時ゼロ
本藤 昭子(ほんどう あきこ)の経歴やプロフィール
出典元:http://honshitsu.org/
- 名前:本藤 昭子(ほんどう あきこ)
- 現年齢:77歳
- 性別:女
- 党派:政治団体「安楽死制度を考える会」
- 肩書き:「安楽死制度を考える会」九州地区代表・会社役員
- 学歴:熊本県菊池市立七城中学校、菊池経営伝習農場卒業
- 職歴:農業、飲食店経営、調理師、内装会社役員
新人の本藤昭子氏は、1942年2月18日に熊本県で生まれます。
菊池経営伝習農場卒業後、農業や飲食店経営などを経験し、現在は内装会社の役員を務めています。
これまでに、2009年の衆院選(比例北海道)に「新党本質」から、2014年の衆院選(比例北海道)・2016年の参院選(全国比例区)・2017年の衆院選(比例東京)に「支持政党なし」から出馬するも、いずれも落選に終わりました。
「安楽死制度を考える会」が掲げるスローガンは、「日本でも安楽死制度を」。
また、同会の主張は以下のとおり。
- 自分の最後は自分で決めたい
- 制度を使いたくない人は無視すればよい
- 耐え難い痛みや辛い思いをしてまで延命したくない
- 人生の選択肢の一つとしてあると「お守り」の様に安心
- 家族などに世話や迷惑を掛けたくない
- 将来の不安に備えた貯金をする必要がない
- 予算を掛けずに国民が安心感を感じれる
参議院選挙2019【福岡県選挙区】の当落予想と情勢調査
参院選2019福岡県選挙区の改選数は1名増えて3名となります。
今回改選を迎える現職は、松山政司氏(自民党・3期)、野田国義氏(立憲民主党・1期)。
新人は、下野六太氏(公明党)、春田久美子氏(国民民主党)、河野祥子氏(日本共産党)、江夏正敏氏(幸福実現党)、川口尚宏氏(NHKから国民を守る党)、浜武振一氏(オリーブの木)、本藤昭子氏(安楽死制度を考える会)が立候補しました。
過去の選挙を振り返ると、6名が立った2013年は、松山氏(自民党)が958,042票で3選、野田氏(民主党)が348,250票で初当選を果たします。
吉田俊之氏(日本維新の会)は222,180票、真島省三氏(日本共産党)は207,101票、古賀輝生氏(みんなの党)は176,396票、吉冨和枝氏(幸福実現党)は34,090票で落選。
改選数3名となった前回2016年では9名が臨み、新人の古賀之士氏(民進党)が670,392票、再選を目指す現職の大家敏志氏(自民党)が640,473票、新人の高瀬弘美氏(公明党)が467,752票で当選。
柴田雅子氏(日本共産党)は195,629票、森上晋平氏(おおさか維新の会)は93,683票、竹内信昭氏(社会民主党)は55,017票、石井英俊氏(日本のこころを大切にする党)は30,909票、船戸タキ子氏(無所属)は16,047票、吉冨和枝氏(幸福実現党)は15,743票で落選しました。
今回、野田氏との軋轢がある国民民主党も候補を擁立し、旧民主系が分裂選挙に。
自民党も激しい分裂選挙となった知事選の余波が参院選にどれだけ及ぶのかが未知数です。
そうした懸案材料がある中で、自民党の松山氏、公明党の下野氏は盤石な戦いを進めるでしょう。
また、立憲民主党の野田氏は前回より確実に票を減らすと思われますが、大幅に減らすようなら、共産党の河野氏に勝機が訪れるかもしれません。
まとめ
今回から改選数が1名増えて3名となる参院選2019福岡県選挙区。
自民党、公明党は当選確実と予想されますが、旧民主系の立憲、国民両党がそれぞれ候補を擁立するため、立憲の現職・野田氏は厳しい戦いを強いられるでしょう。
最後まで選挙戦の行方を注視していきたいと思います。