本記事では参議院選挙2019から広島県選挙区の立候補者の経歴、主張マニフェスト(政策)、最新情勢からの当落予想をまとめていきます。
春の統一地方選挙に続いて、7月にはいよいよ参議院議員通常選挙が行われます。
改選数2名の広島県選挙区にはどんな候補者が名乗りを上げているのか、気になりますよね。
それでは早速ご紹介します。
目次
参議院選挙2019【広島県選挙区】の立候補者名一覧
広島県選挙区の立候補者
溝手 顕正(みぞて けんせい)の経歴やプロフィール
出典元:http://www.sangiin.go.jp/
- 名前:溝手 顕正(みぞて けんせい)
- 現年齢:76歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き:参議院議員
- 学歴:広島大学附属高等学校、東京大学法学部第3類(政治コース)卒業
- 職歴:富士製鐵株式會社(現・日本製鉄株式会社)勤務、幸陽船渠株式会社勤務、三原市長(2期)、参議院議員(5期)
溝手顕正氏は、1942年9月13日に広島市南区皆実町で生まれます。
大学卒業後、製鉄会社を経て義父が経営する三原市の造船メーカーに副社長で入社し、代表取締役社長を務めます。
1987年から三原市長を2期務め、1993年12月の参院選広島県選挙区補選に自民党公認で出馬し、初当選。
以後、5期にわたり務めます。
これまでに、第75代国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災)、自由民主党参院議員会長などを歴任しました。
スローガンは、「安心、頼りがい」
溝手氏が掲げる政策の柱をご紹介します。
- 「世界一安全な国・日本」の復活
- 災害に強い国づくり
- 年金・医療等社会保障制度の充実
- 景気・雇用対策
- 所得格差・地方格差の解消
河井 案里(かわい あんり)の経歴やプロフィール
出典元:https://scontent-lax3-1.xx.fbcdn.net/
- 名前:河井 案里(かわい あんり)
- 現年齢:45歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き:元広島県議会議員
- 学歴:宮崎県立宮崎大宮高等学校、慶應義塾大学総合政策学部行政管理コース卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
- 職歴:財団法人海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)勤務、科学技術振興事業団(現・国立研究開発法人科学技術振興機構)勤務、広島文化短期大学非常勤講師、広島県議会議員(4期)
衆議院議員の河井克行氏の妻の河井案里氏は、1973年9月23日に宮崎県で生まれます。
大学院卒業後、科学技術振興事業団(現・国立研究開発法人科学技術振興機構)などへの勤務を経て、2003年に広島県議選に出馬し、初当選。
県議を2期務め、2009年には県知事選に無所属で挑むも、落選。
2011年・2015年の県議選で当選を重ね、4期務めました。
「未来のために、種を蒔こう」をテーマにおく政策の柱は以下のとおり。
- 平均寿命105歳“の時代に向けて、教育制度を変えよう
- 「立ち止まって考える」機会を挟み、雇用市場を流動化しよう
- 日本の大学教育を変えよう
- 国会改革をしよう
- 選挙のあり方を変えよう
高見 篤己(たかみ あつみ)の経歴やプロフィール
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- 名前:高見 篤己(たかみ あつみ)
- 現年齢:67歳
- 性別:男
- 党派:日本共産党
- 肩書き:日本共産党広島県常任委員
- 学歴:中京大学附属中京高等学校、広島大学政経学部卒業
- 職歴:広島修道大学生活協同組合勤務、日本共産党広島県委員会勤務
高見篤己氏は、1952年4月16日に愛知県豊田市で生まれます。
大学時代に日本共産党に入党した高見氏は、広島修道大学生協を経て、1983年から同党の専従職員に。
党広島市西地区委員会地区委員長などを歴任し、現在、党広島県委員会常任委員を務めています。
これまでに1996年の広島市議補選、1999年の広島市議選、2005年の衆院選(広島2区)、2016年の参院選(広島県選挙区)、2017年の知事選に出馬しています。
高見氏は、出馬表明の記者会見でその思いや意気込みを次のように述べています。
「安倍政治は民主主義とはほど遠いものだ。政治の私物化を許さず、まっとうな政治を取り戻す。
安倍改憲に反対し、憲法9条を守る。核兵器禁止条約が実現した。「核兵器廃絶」は私の原点、実現に力をつくす。
「市民と野党の共闘」で政治を変える。被爆地ヒロシマで日本共産党の議席を勝ち取るために全力をつくしたい」
出典元:http://jcph.news.coocan.jp/cgi-bin/set/supp.cgi?set=1&mode=mes&no=520
泉 安政(いずみ やすまさ)の経歴やプロフィール
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- 名前:泉 安政(いずみ やすまさ)
- 現年齢:66歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「労働の解放をめざす労働者党」
- 肩書き:政治団体「労働の解放をめざす労働者党」広島支部長
- 学歴:国立米子工業高等専門学校卒業
- 職歴:日本放送協会(NHK)勤務、民間企業勤務(型枠大工)
泉安政氏は、1953年に大分県別府市で生まれます。
工専卒業後、NHKに入局し技術職として広島放送局や山口放送局で勤務。
1980年に退職後、マルクス主義労働者同盟の選挙闘争に参加。
その後、建設現場で型枠大工として働きながら活動を行い、現在、労働者党広島支部長や「広島・資本論を読む会」のチューターを務めています。
泉氏が所属する労働者党は以下の政策を掲げています。
- 労働者の政党としての原則的な立場と政策
- バラまき「成長」やバラまき「福祉」は幻想であり、空手形だ
- モリ・カケ事件は日本を最悪、最低の国に堕落させた国家ぐるみの大犯罪
- 真実の歴史を否定、「修正」して再び戦争と帝国主義国家への危険な道へ
- 安倍の9条改憲を許すな!改憲するなら、天皇制条項の削除から始めよ!
- 反安倍勢力は「別個に進んで一緒に撃て」!野党共闘を名目に半自民候補を押しつけるな!
加陽 輝実(かよう てるみ)の経歴やプロフィール
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- 名前:加陽 輝実(かよう てるみ)
- 現年齢:69歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「NHKから国民を守る党」
- 肩書き:元団体職員
- 学歴:拓殖大学商学部卒業
- 職歴:公益財団法人日本棋院職員
新人の加陽輝実氏は、1950年4月27日に山口県岩国市で生まれます。
大学卒業後、財団法人日本棋院(現・公益財団法人日本棋院)に36年間にわたり勤務。
現在、千葉市花見川区に在住し、今年2月に「NHKから国民を守る党」に入党しています。
「NHKから国民を守る党」が掲げる主な政策をご紹介します。
- NHKが頑なに行わないスクランブル放送の導入を実現し、平等な受信料制度に改めるとともにNHK集金人の廃絶を目指します。
- ワンセグやインターネット配信へのNHK受信料の拡大に対して断固として反対し法令の変更に向けて注力していきます。
森本 真治(もりもと しんじ)の経歴やプロフィール
出典元:https://pbs.twimg.com/
- 名前:森本 真治(もりもと しんじ)
- 現年齢:46歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:参議院議員
- 学歴:広島学院高等学校、同志社大学文学部社会学科卒業
- 職歴:ひかり総合法律事務所勤務、広島市議会議員(3期)、参議院議員(1期)
森本真治氏は、1973年5月2日に広島市安佐北区可部町で生まれます。
大学卒業後、松下政経塾を経て、1999年の広島市議選に挑むも落選。
法律事務所で弁護士秘書として勤務した後、2003年の広島市議選で初当選を果たし、以後3期市議を務めます。
任期途中の2013年2月に辞職し、同年7月の参院選に広島県選挙区から民主党公認で出馬し、2位で初当選を果たしました。
森本氏が掲げる政策の柱は以下のとおり。
- 地域の元気が日本の元気
- ワーク・ライフ・バランス社会の実現
- 福祉は社会の力
- 生きる力を育む教育
- 核兵器廃絶と世界の恒久平和
玉田 憲勲(たまだ のりたか)の経歴やプロフィール
出典元:https://www.jiji.com/
- 名前:玉田 憲勲(たまだ のりたか)
- 現年齢:61歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:医師
- 学歴:佐賀医科大学卒業
- 職歴:医療法人ひまわり会理事長
新人の玉田憲勲氏は、1957年10月1日に兵庫県宝塚市で生まれます。
現在、安佐北区で桐陽台医院の院長を務めています。
これまでに、2016年の参院選(広島県選挙区)、2017年の衆院選(広島3区)に無所属で挑むも、いずれも落選に終わりました。
玉田氏が掲げる公約は以下のとおり。
- 私たち国民が、与野党による、選挙制度改革によって、奪われた議席を、民主主義を、必ず取り戻すこと
- 私の任期中6年間、国会には行かず、一円の公費もいただかないこと
- 任期中6年間、皆様方から頂いた議席を、守り続けること
参議院選挙2019【広島県選挙区】の当落予想と情勢調査
参院選2019広島県選挙区の改選数は2名。
今回改選を迎える現職は、溝手顕正氏(自民党・5期)と森本真治氏(無所属・1期)。
森本氏は、当初国民民主党公認で出馬予定でしたが、立憲民主党などから支持を得るために公認を取り下げ、無所属で臨みます。
新人は、河井案里氏(自民党)、高見篤己氏(日本共産党)、泉安政氏(労働の解放をめざす労働者党)加陽輝実氏(NHKから国民を守る党)、玉田憲勲氏(無所属)が立候補。
2013年の選挙では、溝手氏(自民党)が521,794票の圧勝で5選、森本氏(民主党)が194,358票で初当選。
灰岡香奈氏(日本維新の会)は173,266票、佐藤公治氏(生活の党)が137,327票、皆川恵史氏(日本共産党)が86,145票、日高順子氏(幸福実現党)が14,621票で敗れました。
2016年の選挙では、 宮澤洋一氏(自民党)が568,252票で再選、柳田稔氏(民進党)が264,358票で4選を果たします。
灰岡香奈氏(おおさか維新の会)は157,858票、今回も出馬の高見篤己氏(日本共産党)は88,499票、中丸啓氏(日本のこころを大切にする党)は28,211票、佐伯知子氏(幸福実現党)は18,218票、玉田憲勲氏(無所属)は16,691票で落選しました。
2013年の溝手氏の圧勝を受けて、自民党が本部主導で河井氏も擁立。
現在のところ、強固な地盤に支えられている溝手氏の当選は確実でしょう。
残り1議席を賭けて、河井氏と森本氏が激しく争っています。
2013年の参院選では民主党の国政選挙未経験の新人候補で唯一選挙区当選を果たした森本氏。
より幅広い支持を得ようと無所属での出馬に切り換えた森本氏がやや有利と思われますが、河井氏も急速に支持を拡大。
最後まで予想がつかない可能性もあるでしょう。
まとめ
参院選2019広島県選挙区は、今回自民党が候補者を2名擁立し、分裂状態となっています。
党本部の意向が果たして功を奏するのか否かはまだわかりません。
自民で2議席獲得できるのか、それとも今までどおり野党と議席を分けるのか、要注目の選挙区といえるでしょう。