選挙イヤーの2019年―この7月には参議院議員通常選挙が行われます。
選挙を前に、小沢一郎氏が党首を務める自由党が国民民主党に合流することが決定。
小沢氏のおひざ元の岩手県選挙区の情勢に影響はあるのでしょうか?
それでは、参議院選挙2019岩手県選挙区の候補者や当落予想をご紹介します。
目次
参議院選挙2019【岩手県選挙区】の立候補者名一覧
岩手県選挙区の立候補者
平野 達男(ひらの たつお)の経歴やプロフィール
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- 名前:平野 達男(ひらの たつお)
- 現年齢:65歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き:参議院議員
- 学歴:県立水沢高等学校理数科、東京大学農学部農業工学科卒業、アイオワ州立大学大学院修士課程修了
- 職歴:農林省(現・農林水産省)官僚、参議院議員(3期)
平野達男氏は、1954年5月2日に北上市で生まれます。
大学卒業後、農林省(現・農林水産省)を経て、2001年の参院選に自由党公認で出馬し、初当選。
その後民由合併により民主党入りし、2007年の選挙は民主党公認で出馬し再選。
2013年3月に民主党に離党届を出すも除籍され、7月の選挙に無所属で臨み3選し、2016年に自民党入りしました。
民主党政権下で内閣府特命担当大臣(防災)、初代復興大臣、東日本大震災総括担当大臣を務めました。
平野氏が掲げる「これだけはやらなければならない、五つの政策」の柱は以下のとおり。
- 財政再建と持続できる社会保障制度の確立
- 地方自立に必要な財政力の強化
- 誇りのもてる農林水産業の推進
- 地域経済の原動力である産業の活性化
- 環境を守る資源循環型社会の創出
横澤 高徳(よこさわ たかのり)の経歴やプロフィール
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- 名前:横澤 高徳(よこさわ たかのり)
- 現年齢:47歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:元会社員(元パラリンピック選手)
- 学歴:県立盛岡工業高等学校機械科卒業
- 職歴:スズキ株式会社勤務、有限会社NRS勤務、株式会社デンキョー勤務、株式会社フヨウサキナ盛岡ラウンジ勤務
横澤高徳氏は、1972年3月6日に矢巾町で生まれます。
5歳からバイク、小学校3年生からモトクロスを始めていた横澤氏は、高校卒業後、テストライダーとしてスズキなどで勤務。
モトクロス国際A級ライセンスを取得し全日本選手権に参戦するも、練習中の事故で脊髄を損傷し、車椅子での生活に。
その後、チェアスキーを始めると頭角を現し、国内の大会で上位入賞するようになり、2010年にバンクーバーパラリンピックにアルペンスキー日本代表選手として出場。
大回転で21位となります。
ソチパラリンピックでは代表に選ばれなかったものの、NHKで解説を務めました。
横澤氏が掲げる政策の柱は以下のとおり。
- 災害・震災
発展する復興へ - 農林水産業・中小企業
強い産業体制へ - 社会保障・働き方
望む働き方を選択できる社会へ - 街づくり・福祉
バリアフリー・ユニバーサルデザイン先進国へ - 教育・文化・健康
教育・スポーツ、文化を楽しむ国へ
梶谷 秀一(かじたに しゅういち)の経歴やプロフィール
- 名前:梶谷 秀一(かじたに しゅういち)
- 現年齢:53歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「NHKから国民を守る党」
- 肩書き:会社役員
- 学歴:関西大学法学部卒業
- 職歴:証券会社勤務、飲食店(自営)、株式会社ケアリンク(自営)
梶谷秀一氏は、1966年4月1日に兵庫県伊丹市で生まれます。
大学卒業後、証券会社勤務や飲食店経営などに携わります。
現在は山梨県を拠点に山梨や東京、岩手などで高齢者福祉・障がい者福祉事業を行う会社を経営。
「NHKから国民を守る党」が掲げる主な政策をご紹介します。
- NHKが頑なに行わないスクランブル放送の導入を実現し、平等な受信料制度に改めるとともにNHK集金人の廃絶を目指します。
- ワンセグやインターネット配信へのNHK受信料の拡大に対して断固として反対し法令の変更に向けて注力していきます。
参議院選挙2019【岩手県選挙区】の当落予想・情勢調査
参院選2019岩手県選挙区の改選数は1名。
4選を目指す現職の平野達男氏(自民党)は、旧自由党、旧民主党、無所属で当選を勝ち取り、今回は自民党公認で出馬。
かつては小沢一郎氏の側近といわれていた平野氏は旧民主党在籍中から反小沢に転じました。
そのため、野党候補として元パラリンピック代表選手の横澤高徳氏を小沢氏が主導となり日本共産党、自由党、社民党が擁立。
さらに「NHKから国民を守る党」から梶谷秀一氏も参戦します。
過去の選挙を紐解くと、6人が立候補した2013年の選挙では、民主党の一部地方議員が支援する現職の平野達男氏(無所属)が243,368票で圧勝。
田中真一氏(自民党/公明党推薦)が161,499票、小沢氏が擁立した関根敏伸(生活の党/みどりの風推薦)が91,048票、吉田晴美氏(民主党)が62,047票、菊池幸夫氏(日本共産党)が46,529票、幸福実現党の候補が8,322票で落選しました。
前回2016年の選挙では、民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党と山本太郎となかまたちが推薦する野党共闘候補の木戸口英司氏(無所属)が328,555票で当選。
田中真一氏(自民党/公明党推薦)は252,767票で及ばず、 幸福実現党候補も落選しました。
岩手県選挙区では1992年以降、自民党は議席を得ていません。
そうしたことからも、今回、平野氏は苦しい戦いとなるでしょう。
一方、新人の横澤氏の出馬を小沢氏が主導したことや小沢氏が党首の自由党が国民民主党と合流することに反発して、国民民主党の衆議院議員階猛氏(岩手1区)が離党。
横澤氏の選挙に何らかの影響が及ぶ可能性があるかもしれません。
まとめ
かつては「小沢王国」といわれた岩手県。
特に地元の岩手県選挙区では、小沢一郎氏の力量が結果となって表れます。
政界再編の引き金になる可能性もあるため、その結果に要注目です。