参議院選挙2019年の京都府選挙区の立候補者一覧と経歴・政策、最新情勢からの当落予想をまとめてご紹介していきます。
京都府選挙区にはどんな候補が名乗りを上げているのでしょうか?
早速見ていきましょう。
目次
参議院選挙2019【京都府選挙区】の立候補者名一覧
京都府選挙区の立候補者
西田 昌司(にしだ しょうじ)の経歴やプロフィール
出典元:https://pbs.twimg.com/
- 名前:西田 昌司(にしだ しょうじ)
- 現年齢:60歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き:参議院議員(自民党国会対策委員長代理)
- 学歴:京都市立塔南高等学校、滋賀大学経済学部卒業
- 職歴:森金次郎税理士事務所勤務、西田昌司税理士事務所(自営)、京都府議会議員(5期)、参議院議員(2期)
白髪がトレードマークの西田昌司氏は、1958年9月19日に京都市で生まれます。
父親は府議を5期、参議院議員を3期務めた吉宏氏。
大学卒業後、税理士事務所勤務中に税理士試験に合格し、1987年に自ら税理士事務所を立ち上げ、独立します。
1990年の京都府議補選で初当選してから、以後5期連続トップ当選を果たします。
2006年に病気で引退を表明した父親・吉宏氏の後継として党の予備選考で選定され、翌2007年の参院選に自民党公認で京都府選挙区から出馬し、初当選。
2013年の選挙で再選を果たしました。
マクロ経済政策のスペシャリストであり、政界指折りの論客として鳴らす西田氏。
現在、参議院自民党国会対策委員長代行、自由民主党税制調査会幹事、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム「北陸新幹線『敦賀・大阪間』整備検討委員会」委員長などを務めています。
西田氏が掲げる政策の柱は以下のとおり。
- 勝って兜の緒を締めよ
自民党政治の総点検が必要 - 民主党と第三極
無責任と不道徳を正す - 国防を確かなものに
自主防衛と集団的自衛権の行使の容認 - 憲法問題の本質
占領基本法を廃棄 - 皇室典範の改正
男系皇統の堅持 - 教育勅語の精神を活かす
日本人の価値観の再興 - デフレからの脱却
雇用創出と所得倍増 - 脱グローバリズム
新自由主義からの決別 - 財政再建
名目GDPの増加が必要 - 列島強靭化
大災害に備えインフラの更新と整備 - 消費税の問題
デフレ脱却後に税制改革 - 社会保障
英仏並の国民負担で安定した国民生活 - 普天間問題
自主防衛で沖縄の負担軽減 - TPP交渉
国益を守り抜く - 原発問題
原発再稼働は稼働せずよりリスクが小さい
増原 裕子(ますはら ひろこ)の経歴やプロフィール
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- 名前:増原 裕子(ますはら ひろこ)
- 現年齢:41際
- 性別:女
- 党派:立憲民主党
- 肩書き:会社社長
- 学歴:慶應義塾女子高等学校、慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学院フランス文学修士課程修了
- 職歴:外務省(在ジュネーブ国際機関日本政府代表部)勤務、杉山会計事務所勤務、
キャスタリア株式会社勤務、株式会社トロワ・クルール代表取締役
LGBT活動家で知られる増原裕子氏は、1977年12月27日に神奈川県横浜市で生まれます。
大学院修了後、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、会計事務所、IT企業に勤務します。
その傍ら、2011年には自らがLGBT当事者であることを公表。
2013年に企業や団体向けにLGBT施策推進支援を行う会社を設立し、代表取締役に就任します。
2018年から経済評論家の勝間和代氏との交際を明らかにしています。
増原氏が掲げる政策の柱は以下のとおり。
- 公正な分配と経済の安定成長を実現する
- 多様性が尊重される社会をつくる
- 京都から持続可能な社会づくりをリードする
- 社会全体で子どもを育てる
- いのちと暮らしを守る
- 原発に依存せず、省エネ・再生可能エネルギーへシフトする
- 平和主義を貫き国を守る
倉林 明子(くらばやし あきこ)の経歴やプロフィール
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- 名前:倉林 明子(くらばやし あきこ)
- 現年齢:58歳
- 性別:女
- 党派:日本共産党
- 肩書き:参議院議員(日本共産党中央委員)
- 学歴:福島県立喜多方高等学校、京都市立看護短期大学卒業
- 職歴:右京病院(現・京都民医連中央病院)勤務、京都府議会議員(5期)、参議院議員(1期)
倉林明子氏は、1960年12月3日に福島県耶麻郡西会津町で生まれます。
日本共産党に所属し西会津町議会議員を務めた三瓶猛氏を父親に持つ倉林氏。
京都の看護短大卒業後、看護師として11年勤務します。
その傍ら、労働組合活動にも熱心に取り組み、京都民主医療機関労働組合西支部書記長、京都医療労働組合連合会執行委員などを歴任。
1994年の京都府議補選で初当選を果たし、以後5期府議を務めます。
2013年の参院選に日本共産党公認で京都府選挙区から出馬し、初当選。
共産党勢として15年ぶりに議席を勝ち取りました。
倉林氏が掲げる「消費増税の中止~くらしに希望を~3つの提案」の具体的内容は以下のとおり。
- 8時間働けばふつうにくらせる社会を
「残業は週15時間、月45時間まで」と法律で規制。 - くらしを支える社会保障を
高すぎる国民健康保険料に公費1兆円を投入し抜本的に引き下げ。就学前の子どもの医療費無料化。
年金のマクロスライド制を廃止し「減らない年金の実現」。 - お金の心配なく、学び、子育てができる社会を
大学・専門学校授業料を直ちに半減、段階的に無償に。70万人に月3万円の給付制奨学金の創設とすべての奨学金の無利子化。給食を含めた義務教育の完全無償化実現。認可保育所を増設し待機児童を解消。
三上 隆(みかみ たかし)の経歴やプロフィール
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- 名前:三上 隆(みかみ たかし)
- 現年齢:89歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「オリーブの木」
- 肩書き:元京都府議会議員
- 学歴:東京陸軍幼年学校卒業、京都大学文学部哲学科中退、立命館大学2部法学部卒業
- 職歴:警察予備隊員、京都府議会議員(4期)、株式会社エステートジャパン(代表取締役)
三上隆氏は、1930年10月11日に愛知県岡崎市で生まれます。
陸軍幼年学校卒業後、神学校を経て、警察予備隊員として八戸、宇治の駐屯部隊に勤務。
除隊後、京大に進学するも、京大滝川総長暴行事件に加わり自主退学します。
その後、日本社会党に入党し、1963年の府議選に同党公認で初当選を果たし、1977年まで務めます。
離党後の1978年に社会民主連合の結党に参加し、その後は、日本新党、新党さきがけ、民主党に所属。
近年では、2016年の京都市長選に無所属で臨むも、最下位に沈みました。
「オリーブの木」の共通政策は以下のとおり。
- 対米自立(普天間基地の辺野古移設反対、地位協定の見直し、専守防衛等)
- 官民格差(1.6倍)是正
- ベーシック・インカム(政府が生活費を国民に配る。当面は低所得層が対象)
- 消費税を5%に戻し景気を良くする
- 原発即時ゼロ
また、出馬表明の記者会見の中でその思いを次のように述べています。
「戦争を経験した者として、戦争放棄を定めた憲法9条を守り、日本は世界の中で平和をリードしていくべきだと訴える」
出典元:https://mainichi.jp/articles/20190625/ddl/k26/010/450000c
山田 彰久(やまだ あきひさ)の経歴やプロフィール
- 名前:山田 彰久(やまだ あきひさ)
- 現年齢:38歳
- 性別:男
- 党派:NHKから国民を守る党
- 肩書き:宅配業者契約社員
- 学歴:仁川学院高等学校、阪南大学流通学部卒業
- 職歴:配送業勤務、自動車部品工場勤務、運送業勤務
山田彰久氏は、1981年に兵庫県芦屋市で生まれます。
小学校時代に父親の仕事の関係で5年間香港へ。
大学卒業後、バイク便、自動車部品工場勤務、運送業などで契約社員として勤務します。
「NHKから国民を守る党」が掲げる主な政策をご紹介します。
- NHKが頑なに行わないスクランブル放送の導入を実現し、平等な受信料制度に改めるとともにNHK集金人の廃絶を目指します。
- ワンセグやインターネット配信へのNHK受信料の拡大に対して断固として反対し法令の変更に向けて注力していきます。
また、発達障害(ADHD)で障害者手帳を所持している山田氏。
出馬表明の記者会見の中で、当事者として障害者支援にも尽力していきたいと述べています。
参議院選挙2019【京都府選挙区】の当落予想と情勢調査
参院選2019京都府選挙区の改選数は2名。
今回改選を迎える現職は、西田昌司氏(自民党・2期)と倉林明子氏(日本共産党・1期)。
新人は、増原裕子氏(立憲民主党)、三上隆氏(政治団体「オリーブの木」)、山田彰久氏(NHKから国民を守る党)が立候補。
国民民主党は前原誠司氏の秘書の擁立を模索していましたが、共倒れを危惧し、増原氏に候補者を一本化しました。
7人が立候補した2013年の選挙では、現職の西田氏(自民党)が390,577票、倉林明子氏(日本共産党)が219,273票で当選。
現職の松井孝治氏からバトンタッチを受けた北神圭朗氏(民主党)は201,297票、山内成介氏(日本維新の会)は164,825票で及ばず、木下陽子氏(みんなの党)、曽我周作氏(幸福実現党)、新藤伸夫氏(打出党)も落選しました。
2016年の選挙では、 ともに現職の二之湯智氏(自民党)が422,416票、福山哲郎氏(民進党)が389,707票で当選。
一方、大河原寿貴氏(日本共産党)は211,663票で及ばず、大八木光子氏(幸福実現党)も落選しました。
今回、自民党の西田氏の当選は確実でしょう。
残り1議席を現職の倉林氏と新人の増原氏が争う形に。
増原氏はいわゆる落下傘候補であることが大きな懸案材料といえるでしょう。
まとめ
改選数2名の参院選2019京都府選挙区は、動画週刊誌「週刊西田」などで積極的に情報発信している西田昌司氏(自民党)が優勢と考えられます。
残る1議席は現職の倉林明子氏(日本共産党)と新人の増原裕子氏(立憲民主党)による戦いに。
増原氏が落下傘候補である点や国民民主党が支持にとどまっていることから、倉林氏がやや有利なのではないでしょうか。
しかし、増原氏が国民民主党支持層や無党派層をうまく取り込むことができれば勝機があるかもしれません。