刻一刻と迫る第25回参議院議員選挙。
本記事では参議院選挙2019から沖縄県選挙区の開票速報・開票結果・当選者落選者の当確出口調査についてご紹介しています。
沖縄県の国政選挙。辺野古移転の是非、だけでなく沖縄の歴史(琉球王国から薩摩藩への組み込み、戦争の犠牲)に謙虚に真摯に向き合えるかが問われているような気がしています。
翁長前知事の種が、2018年の県知事選、平成最後の衆院選補選と育ち続けてきている印象があります。そしてこの参院選。行方に注目してます。
目次
参議院選挙2019沖縄県選挙区の開票速報・開票結果・NHK出口調査当確速報
参議院選挙2019沖縄県選挙区の開票速報・開票結果は各種報道メディアによる開票速報やNHKなどの当確出口調査情報が発表され次第随時、記事を更新していきます。投開票まで今しばらくお待ち下さい。
結果 | 氏名 | 年齢 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
安里 繁信 | 49 | 自民 | 新 | 元日本青年会議所会頭 | |
当選 | 高良 鉄美 | 65 | 無所属 | 新 | 元琉球大学名誉教授 |
磯山 秀夫 | 72 | N国 | 新 | 元会社員 | |
玉利 朝輝 | 60 | 無所属 | 新 | 飲食業 |
参議院選挙2019|沖縄県選挙区の立候補者一覧
今回の沖縄県選挙区は改選数1で、立候補者は4名です。
- 安里 繁信 49 自民・新
- 高良 鉄美 65 無所属・新
- 磯山 秀夫 72 諸派・新
- 玉利 朝輝 60 無所属・新
沖縄県選挙区の立候補者
安里 繁信 (あさと・しげのぶ)の経歴やプロフィール
- 名前:安里 繁信 (あさと・しげのぶ)
- 現年齢:49歳
- 性別:男
- 党派:自民・新
- 肩書き:シンバホールディングス(株)代表取締役会長
- 学歴:早稲田大学大学院 公共経営研究科修了
- 職歴:1990年安信輸送サービス(株)入社。10年後(株)宣伝設立。2004年シンバホールディングス(株)設立、(株)あんしん、(株)宣伝をはじめ、店舗、飲食、車販、貿易など8社の持ち株事業会社を束ねる。2011年よりシンバホールディングス(株)の代表取締役会長就任。社団法人日本青年会議所の会頭(沖縄初)、財団法人沖縄観光コンベンションビューロー会長(最年少)、沖縄国際映画祭実行委員会副実行委員長などを歴任。
安里氏の公式HPにも公約等は確認できませんでした。ニュースサイトで報道された、自民党の公約を引用します。
自民党が7日に発表した参院選の公約は、沖縄関係で、2017年衆院選と同じく普天間飛行場の名護市辺野古移設の推進を明記した。「日米安保体制の抑止力を維持しつつ、沖縄等の基地負担軽減の実現のため、普天間飛行場の辺野古移設や在日米軍再編を着実に進める」とした。
沖縄振興では新たに「モノレールの3両化等の交通渋滞対策等に集中的に取り組む」と記載した。
沖縄振興を国家戦略と位置付け「沖縄振興策を総合的・積極的に推進する」と強調。前回同様に西普天間住宅地区の跡地利用推進や、子どもの貧困対策などを盛り込んだ。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾=ぎのわん=市)の名護市辺野古移設については6月上旬の政策発表で態度を明らかにするとした上で「沖縄の声を国政に届けるのが僕の仕事だ。期待してください」と語った。これに先立ち、安里氏は参院選比例代表に出馬を予定している公明党の河野義博参院議員(41)との間で、政策協定書を締結した。
高良 鉄美(たから てつみ)の経歴やプロフィール
- 名前:高良 鉄美(たから てつみ)
- 現年齢:65歳
- 性別:男
- 党派:無所属・新
- 肩書き:元琉球大法科大学院名誉教授・憲法学者
- 学歴:九州大学大学院法学研究科博士課程を単位取得退学(1984年)
- 職歴:1984年に琉球大学に着任。助手、講師を経て、1988年より法文学部助教授に。1995年より教授となる。今回の参院選に立候補するため2019年に大学を退任した。
ハンチング帽姿が印象的な高良氏。
学生と県議会の傍聴に出かけた際に、着帽が規則違反であるとして入場を拒否されたことに由来する。議会の傍聴は、明治憲法下では「恩恵」であったものの、国民主権を採用する現憲法下においては国民の権利へと変容しており、議事進行を妨げない着帽という理由をもって傍聴禁止を行う理由はなく、そのおかしさを訴えたいとの考えから、それ以降帽子を常に着用しているという
このような由来があったとは知りませんでした。
高良氏のもの、というわけではありませんが、野党の「共通政策」をご紹介します。
※この「共通政策」は沖縄独自ではなく、全国の1人区を共闘するために確認・調印するものです。
市民連合と5野党・会派の「共通政策」
市民連合の要望書
来る参議院選挙において、以下の政策を掲げ、その実現に努めるよう要望します。だれもが自分らしく暮らせる明日へ
- 安倍政権が進めようとしている憲法「改定」とりわけ第9条「改定」に反対し、改憲発議そのものをさせないために全力を尽くすこと。
- 安保法制、共謀罪法など安倍政権が成立させた立憲主義に反する諸法律を廃止すること。
- 膨張する防衛予算、防衛装備について憲法9条の理念に照らして精査し、国民生活の安全という観点から他の政策の財源に振り向けること。
- 沖縄県名護市辺野古における新基地建設を直ちに中止し、環境の回復を行うこと。さらに、普天間基地の早期返還を実現し、撤去を進めること。日米地位協定を改定し、沖縄県民の人権を守ること。また、国の補助金を使った沖縄県下の自治体に対する操作、分断を止めること。
- 東アジアにおける平和の創出と非核化の推進のために努力し、日朝平壌宣言に基づき北朝鮮との国交正常化、拉致問題解決、核・ミサイル開発阻止に向けた対話を再開すること。
- 福島第一原発事故の検証や、実効性のある避難計画の策定、地元合意などのないままの原発再稼働を認めず、再生可能エネルギーを中心とした新しいエネルギー政策の確立と地域社会再生により、原発ゼロ実現を目指すこと。
- 毎月勤労統計調査の虚偽など、行政における情報の操作、捏造(ねつぞう)の全体像を究明するとともに、高度プロフェッショナル制度など虚偽のデータに基づいて作られた法律を廃止すること。
- 2019年10月に予定されている消費税率引き上げを中止し、所得、資産、法人の各分野における総合的な税制の公平化を図ること。
- この国のすべての子ども、若者が、健やかに育ち、学び、働くことを可能とするための保育、教育、雇用に関する予算を飛躍的に拡充すること。
- 地域間の大きな格差を是正しつつ最低賃金「1500円」を目指し、8時間働けば暮らせる働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立し、貧困・格差を解消すること。また、これから家族を形成しようとする若い人々が安心して生活できるように公営住宅を拡充すること。
- LGBTsに対する差別解消施策、女性に対する雇用差別や賃金格差を撤廃し、選択的夫婦別姓や議員間男女同数化(パリテ)を実現すること。
- 森友学園・加計学園及び南スーダン日報隠蔽(いんぺい)の疑惑を徹底究明し、透明性が高く公平な行政を確立すること。幹部公務員の人事に対する内閣の関与の仕方を点検し、内閣人事局の在り方を再検討すること。
- 国民の知る権利を確保するという観点から、報道の自由を徹底するため、放送事業者の監督を総務省から切り離し、独立行政委員会で行う新たな放送法制を構築すること。
2019年5月29日
私たちは、以上の政策実現のために、参議院選挙での野党勝利に向けて、各党とともに全力で闘います。
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合
上記要望を受け止め、参議院選挙勝利に向けて、ともに全力で闘います。
立憲民主党代表 枝野幸男
国民民主党代表 玉木雄一郎
日本共産党委員長 志位和夫
社会民主党党首 又市征治
社会保障を立て直す国民会議代表 野田佳彦しんぶん赤旗 市民連合と5野党・会派の「共通政策」より
ご本人の活動はツイッターにて
磯山 秀夫(いそやま ひでお)の経歴やプロフィール
- 名前:磯山 秀夫(いそやま ひでお)
- 現年齢:72歳
- 性別:男
- 党派:諸派・新
- 肩書き:高齢者施設非常勤職員
- 学歴:早稲田大学理工学部 卒業
- 職歴:元丸紅社員。現在は高齢者施設に非常勤で勤務。
NHKをぶっ壊す!
来年からインターネットでもNHKが視聴できるように国会で決定しました。
このままでは、「テレビがない」「NHKをみてない」でも支払いの義務が発生します!!!!
NHKから国民を守る党はNHKスクランブル放送の実現に向け、国の中心から変えていくため全国から立候補しています。
選挙公報より
玉利 朝輝(たまり ともてる)の経歴やプロフィール
- 名前:玉利 朝輝(たまり ともてる)
- 現年齢:60歳
- 性別:男
- 党派:無所属・新
- 肩書き:辺野古商工社交業組合理事、飲食店経営
- 学歴:(確認できませんでした)
- 職歴:両親が始めたレストランを経営。2000年に閉店していたが、基地の辺野古移設を期に再開。辺野古商工社組合の理事を務め、辺野古の将来の活性化に尽力している。
参考資料
辺野古の名物、復活 レストラン「ワシントン」 タコス15年ぶり販売 活性化願い味引き継ぐ(琉球新報)
【老舗あり】沖縄県名護市 喫茶ワシントン タコスで蘇る辺野古「米軍基地に育てられた」(産経新聞)
※参院選への公約等は確認できませんでした。
参議院選挙2019|沖縄県選挙区の情勢と当落予想
2018年の沖縄知事選、先日の衆院補選とオール沖縄が勝利した沖縄県。
辺野古への米軍基地移設問題で無理に実行に移す政府に沖縄県民は失望さえ抱いています。
その流れで今回の参院選。この流れのままであれば、高良氏が一歩リードでしょう。
しかし相手が安里氏です。
安里氏は沖縄の政財界の若手No1であり、小泉進次郎議員のブレーンです。
先日の知事選挙の敗戦について、文春にこのように語っておられます。
自民党の沖縄県連も例外ではありません。何かにつけて、「官邸が言うには……」「党本部によると……」と枕詞を付けて語り、沖縄県民を説得しようとする。有権者じゃなくて、上の顔色を窺って政治をしているせいです。沖縄では全県選挙(知事選、参院選)で保守系が4連敗しています。なぜ勝てないのか、そのあたりが原因のひとつだと思います。
こう分析している安里氏。知事選の敗因のツボを押さえた選挙活動をされるでしょう。
直近の選挙の結果から、高良氏が優勢と判断しがちですが、相手は安里氏です。
油断していると痛い目にあいそうです。知事選よりもずっと厳しい戦いとなるでしょう。
そして沖縄の行方は、今後の日本の行方に大きく影響するでしょう。注目の選挙区です。
まとめ
辺野古の米軍移設問題が工事フェーズに入り、「市民があっての国か、国があっての市民か」基本的な問題を根本的に問われてきた沖縄県選挙区です。
沖縄県民のみなさまが納得できる結果になるよう、今回の選挙戦だけでなく、長い目で注目・応援したい。
そして他地区の模範となるような、選挙の結果を期待しています。