今年は12年に一度の統一選と参院選が同一年に実施される亥年。
7月にはいよいよ参議院議員通常選挙が行われます。
静岡県選挙区の候補者の顔ぶれが気になりますよね。
それでは、参院選2019静岡県選挙区の立候補者の経歴や政策、当落予想をご紹介します。
目次
参議院選挙2019【静岡県選挙区】の立候補者名一覧
静岡県選挙区の立候補者
牧野 京夫(まきの たかお)の経歴やプロフィール
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- 名前:牧野 京夫(まきの たかお)
- 現年齢:60歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き: 内閣府副大臣、国土交通副大臣、復興副大臣
- 学歴:県立島田高等学校、早稲田大学法学部卒業
- 職歴:株式会社テレビ静岡勤務(報道記者)、静岡県議会議員(3期)、参議院議員(2期)
牧野京夫氏は、1959年1月1日に榛原郡金谷町(現・島田市)で生まれます。
大学卒業後、テレビ静岡報道記者として12年勤務の後、1995年から県議を3期務めます。
2007年の参院選に自民党公認で静岡県選挙区から出馬し、初当選。
以後、参議院議員を2期務めます。
現在、内閣府副大臣・国土交通副大臣・復興副大臣、また自民党静岡県連会長に就任しています。
牧野氏が掲げる政策理念は以下のとおり。
- 公正で安心できる社会を築く
・子育てが幸せと感じられる支援の充実
・いじめ防止のための法律を整備
・若者世代に引き継げる持続可能な社会保障制度の再構築
・国民誰もが医療サービスを受けられる国民皆保険の堅持 - 力強い日本を取り戻す
・経済成長と雇用の安定の実現
・誇りの持てる外交と安全保障の確立
・東日本大震災・原発事故からの力強い復興
・21世紀の新分野産業への支援 - たくましい静岡県を創る
・災害を乗り越えられる強い県土づくりの推進
・静岡県型 農業・林業・水産業の再生
・静岡県の物づくり産業の応援
・人が集まる静岡県の商業地・観光地づくり
徳川 家広(とくがわ いえひろ)の経歴やプロフィール
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- 名前:徳川 家広(とくがわ いえひろ)
- 現年齢:54歳
- 性別:男
- 党派:立憲民主党
- 肩書き: 政治評論家
- 学歴:学習院高等科、慶應義塾大学経済学部卒業、ミシガン大学大学院修士課程修了(経済学修士)、コロンビア大学大学院修士課程修了(政治学修士)
- 職歴:財団法人国際開発高等教育機構勤務(FASID)、国際連合食糧農業機関(FAO)勤務、德川記念財団理事、政治経済評論家・翻訳家
徳川宗家第19代目の徳川家広氏は、1965年2月7日に東京都で生まれます。
ミシガン大学大学院修士課程修了後、財団法人国際開発高等教育機構(FASID)を経て、国際連合食糧農業機関(FAO)に勤務。
その後、コロンビア大学大学院に進み、政治学修士号を取得(国際関係論)し、帰国します。
現在、德川記念財団理事、政治経済評論家や翻訳家など幅広く活動しています。
徳川氏が掲げる政策は以下のとおり。
- すべての世代を支える やさしい政治が求められます
・それぞれの能力が活かせる、伸びのびとした自由な社会の実現
・日々の生活の不安をなくし、消費・投資を増やす経済政策の推進
・無慈悲な競争至上主義を見直し、きめ細やかなセイフティネットの整備
・これからの社会を見据えた、自立・子育て・教育への大胆な投資 - 親と子どもへのやさしい支援
・人口が減少する時代でも豊かさを実感できる社会へ
・ひとり親家庭などの自立を支援
・住宅支援、生活保護の柔軟な支給
・子ども一人ひとりの環境に応じた支援
・高齢者をケアする介護福祉士の待遇を改善 - 教育・研究の充実による成長社会の実現
一人ひとりが、その人にとって最高の教育を受けられる社会へ
・教育投資の充実による生産性の向上
・知的財産を産み出す大学における研究への投資
・教育現場における先生たちの長時間労働の改善 - 浜岡原発の完全廃炉
持続可能で安全なエネルギー政策へ
・原子力以外の新旧発電技術の革新 への投資
・小規模水力発電促進のための規制改革
・中山間地での非常時燃料用木質ペレットの備蓄促進
・本格的な脱原発へ向けた安全な核ゴミ処分方法の研究促進 - 静岡県の多様な魅力を国内外へ効果的に発信
地域の個性を活かした新しい発展モデル
・民間資金の活用による交通インフラの整備
・滞在型国際リゾート化の推進
・魅力ある自然と食材の認知度をアップ
榛葉 賀津也(しんば かづや)の経歴やプロフィール
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- 名前:榛葉 賀津也(しんば かづや)
- 現年齢:52歳
- 性別:男
- 党派:国民民主党
- 肩書き: 参議院議員(国民民主党参議院幹事長)
- 学歴:県立掛川西高等学校、米国オハイオ州・オタバイン大学政治学部・国際問題研究学部卒業
- 職歴:菊川町議会議員(1期)、参議院議員(3期)
榛葉賀津也氏は、1967年4月25日に小笠郡菊川町(現・菊川市)で生まれます。
静岡県議や菊川町長を務めた達男氏を父親に持つ榛葉氏。
高校卒業後、米国のオタバイン大学に進み、卒業します。
大学在学中及び卒業後にイスラエルへの留学を経験。
1994年から菊川市議を1期務め、2001年の参院選に静岡県選挙区から民主党公認で出馬し、初当選。
以後、3期連続当選を果たします。
これまでに防衛副大臣、外務副大臣などを歴任し、現在、国民民主党参議院幹事長を務めています。
榛葉氏が掲げる政策は以下のとおり。
- 「みんなでみんなを支える」社会保障制度を確立します!
超少子高齢化など社会構造が大きく変化する中、すべての人々が安心して暮らせる社会保障制度の確立は国民にとっての最重要課題です。2025年以降は団塊世代800万人も後期高齢者となり、やがて国民の4人に1人という超高齢社会が到来します。今日の日本を築いた先輩方への感謝を忘れずに、世代格差のない「みんなでみんなを支える」公平・公正な社会保障制度を確立します! - まじめに働く人が報われる社会を実現します!
人口減少に伴い、日本の労働人口はこの20年で1000万人、2050年には3500万人減少するといわれています。現在、勤労者の3人に1人は非正規で、4人に1人が年収200万円以下といわれるなど、労働環境は大変厳しい状況にあります。真の経済回復は、まじめに働く国民の暮らしの底上げなくしてあり得ません。集めた税金を使う側でなく、働いて税金を払う側が報われる社会を実現します。 - 「人づくりは国づくり」後世につなぐ人材教育を充実します!
地域や我が国の将来を担う子供たちは、かけがえのない宝です。子供たちの健やかな成長のために、安全で安心な質の高い教育環境の整備は政治の責任です。しかしながら、昨今、教育現場の環境が危ぶまれています。先生方が子供と向き合う時間を充分に確保できるよう、35人学級の充実や教職員の増員を推進します。更に家庭・学校・地域との連携を強化し、子供たちの将来を守ります。 - 静岡の第一次産業を活性化し日本を元気にします!
静岡県は国内屈指の品質を誇る地場産品が多くあります。私は「お茶振興議員連盟」の会長として、茶業はもちろんのこと、地場産業を推進し、また、優れた地場産品を生み出す棚田や林業など、環境保全・管理産業の発展を促進します。さらに、農作物の安定的な生産や後継者育成のために「農業者個別所得補償制度」を復活させ、食の安全を守り、生産者と消費者が共に豊かさを享受できる政策の実現に努めます。 - 国と地域の防災力強化で国民の命と暮らしを守ります!
近年、全国各地で甚大な自然被害が相次いでいます。静岡県においても、東海・東南海・南海などの巨大地震発生への危機感が高まっています。災害の発生を防ぐことはできませんが、人の努力によって被害を最小化することはできます。国と地方での危機管理体制を強化し、自衛隊との連携、避難施設や経路の確保、防災訓練、地域防災指導員の養成など、防災・減災対策を強化します。 - 真の「地域主権」を復活し私たちのふるさとを元気にします!
現行の「地方創生推進交付金」は、政府が推進する政策の意向に沿ったものにしか補助金が支給されないのが実態です。真の地域主権を目指すためには、中央集権型の陳情政治と決別し、使途を限定しない「一括交付金制度」を復活させるべきです。地方が自ら考え、創意工夫することで、地域活性化につなげ、私たちのふるさとを元気にします。 - 「みんなでみんなを支える」社会保障制度を確立します!
エネルギーや食料自給率の乏しい我が国にとって、戦略的外交はまさに生命線です。「国民・領土・主権」を強い意志で守ると同時に、日米同盟を基軸に「近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に」の考えに則った安全保障政策に徹します。政府開発援助(ODA)や自由貿易・経済連携協定を通じ、各国と連携強化と信頼醸成に努め、国際社会の平和と繁栄に取り組みます。
鈴木 千佳(すずき ちか)の経歴やプロフィール
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- 名前:鈴木 千佳(すずき ちか)
- 現年齢:60歳
- 性別:女
- 党派:日本共産党
- 肩書き:日本共産党静岡県常任委員
- 学歴:県立川根高等学校、静岡大学法経短期大学部卒業
- 職歴:日本共産党静岡県委員会職員
鈴木千佳氏は、1971年2月5日に榛原郡中川根町(現・川根本町)で生まれます。
日本共産党員で、2005年から3期にわたり川根本町議を務めた多津枝氏を母親に持つ鈴木氏。
大学卒業後、母のような政治家を志し、2000年1月から日本共産党静岡県委員会の専従職員に。
これまでに、2015年の静岡県議選(静岡市駿河区選挙区)、2016年の参院選(静岡県選挙区)、2017年の衆院選(静岡1区)に挑戦するも、いずれも落選。
現在、日本共産党静岡県常任委員、同県女性・児童部長を務めています。
鈴木氏が掲げる政策の柱は以下のとおり。
- 子どもたちが未来に希望のもてる政治にきりかえたい!
- 最低賃金の地域格差をなくし時給1000円以上1500円に。
- 8時間働けばふつうに暮らせる社会をつくりましょう!
- 原発ゼロの日本に。浜岡原発の再稼働を許しません!
畑山 浩一(はたやま こういち)の経歴やプロフィール
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※左側
- 名前:畑山 浩一(はたやま こういち)
- 現年齢:49歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「NHKから国民を守る党」
- 肩書き:「NHKから国民を守る党」党員(トラック運転手)
- 学歴:北海道札幌琴似工業高等学校卒業
- 職歴:メッキ加工会社勤務、運送会社勤務
畑山浩一氏は、1970年3月4日に三重県で生まれます。
北海道札幌市で育った畑山氏は、北海道札幌琴似工業高等学校を卒業。
現在は愛知県岡崎市に在住し、運送会社でトラックの運転手として勤務しています。
「NHKから国民を守る党」が掲げる主な政策をご紹介します。
- NHKが頑なに行わないスクランブル放送の導入を実現し、平等な受信料制度に改めるとともにNHK集金人の廃絶を目指します。
- ワンセグやインターネット配信へのNHK受信料の拡大に対して断固として反対し法令の変更に向けて注力していきます。
参議院選挙2019【静岡県選挙区】の当落予想と情勢調査
参院選2019静岡県選挙区の改選数は2名。
今回改選を迎える現職は、牧野京夫氏(自民党・2期)、榛葉賀津也(国民民主党・3期)。
一方、新人は、徳川家広氏(立憲民主党)、鈴木千佳氏(日本共産党)、畑山浩一氏(NHKから国民を守る党)が名乗りを上げました。
2013年の選挙では、牧野氏(自民党)が634,789票、榛葉氏(民主党)が458,095票で当選。
鈴木唯記子氏(みんなの党)は187,055票、望月飛竜氏(日本維新の会)は119,109票、森大介氏は(日本共産党)115,411票、中野雄太氏(幸福実現党)は13,692票で落選しました。
2016年の選挙では、岩井茂樹氏(自民党)が747,410票、平山佐知子氏(民進党)が691,687票で当選。
今回出馬の鈴木千佳氏(日本共産党)は172,382票、大嶽創太郎氏(無所属)は54,412票、江頭俊満氏(幸福実現党)は23,021票で落選しました。
今回、旧民主党の立憲民主党と国民民主党がそれぞれ候補を立て、分裂選挙に。
また県内では、2019年1月に衆議院静岡5区選出の細野豪志氏が無所属のまま自民党の二階派へ客員会員として入会。
参院選では自民党候補を応援しているため、榛葉氏は苦境に立たされています。
今回、自民党の牧野氏の当選は確実でしょうが、残り1議席はどの候補が獲得するのかまだ見通しが立たない状況です。
ただ、3期18年で培った支持基盤を有する榛葉氏が有利なのではないでしょうか。
まとめ
参院選2019静岡県選挙区は、立憲民主党と国民民主党がそれぞれ候補を擁立し、分裂状態に。
現職のうち牧野京夫氏(自民党)の3選は堅いと予想されますが、榛葉賀津也(国民民主党)は苦戦を強いられています。
榛葉氏が逃げ切るのではないかと思われますが、最後まで気の抜けない戦いが続くでしょう。