本記事では2019年夏の参議院選挙より徳島県・高知県選挙区の立候補者情報と最新情勢からの当落予想をまとめていきます。
今年は12年に一度の統一選と参院選が行われる亥年です。
前回2016年の選挙から合区となった徳島県・高知県選挙区ですが、今回はどんな候補者が出るのか、その顔ぶれが気になるところですよね。
それでは見ていきましょう。
目次
参議院選挙2019【徳島県・高知県選挙区】の立候補者名一覧
徳島県・高知県選挙区の立候補者
高野 光二郎(たかの こうじろう)の経歴やプロフィール
- 名前:高野 光二郎(たかの こうじろう)
- 現年齢:44歳
- 性別:男
- 党派:自由民主党
- 肩書き:参議院議員
- 学歴:県立高知中央高等学校、東京農業大学農学部卒業
- 職歴:河野洋平衆議院議員秘書、株式会社コリドール勤務、高知県議会議員(2期)、参議院議員(1期)
高野光二郎氏は、1974年9月30日に高知市愛宕山で生まれます。
大学卒業後、元自民党総裁の河野洋平氏の秘書や旅館運営会社勤務を経て、2003年から高知県議を2期務めます。
任期途中で辞職し、2010年の参院選に自民党公認で高知県選挙区から出馬するも、落選。
2013年の参院選に再び挑戦し、初当選を果たします。
第4次安倍改造内閣で農林水産政務官に就任しています。
「平成から新時代へ!使命は成熟した日本からの挑戦!」をテーマとする政策の柱は以下のとおり。
- 誰一人置き去りにしない、持続可能な日本へ
- 生まれ変わっても日本で生まれたい!ふるさと再生
- 一人一人の幸せづくり先進国へ!生きがい溢れる社会
- 考えられることはすべてやる!!国民の安全と安心を守る!!
- 人が活きるために人が使う!超スマート化社会の実現!!
- 独立国家として国民が考え、決め、行動する日本
松本 顕治(まつもと けんじ)の経歴やプロフィール
- 名前:松本 顕治(まつもと けんじ)
- 現年齢:35歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:日本共産党高知県常任委員
- 学歴:中村学園三陽高等学校、高知大学人文学部社会経済学科卒業
- 職歴:有限会社ケンキョー勤務、日本共産党高知地区委員会職員
松本顕治氏は1984年1月9日に福岡市で生まれます。
大学卒業後、自動車共済代理店勤務を経て、2016年から日本共産党の専従職員に。
これまでに、日本民主青年同盟高知県委員長、日本共産党高知地区青年支部副支部長、同党高知県委員などの役職を歴任。
また、2017年の衆院選に日本共産党公認で高知1区から挑むも、落選しました。
松本氏が掲げる政策は以下のとおり。
- 「あなた」を大事に
あなたがあなたらしく生きられる社会の実現を。
・長時間労働・ブラック企業の規制で働きやすい社会を
・パワハラ・セクハラなどハラスメントの防止
・選択的夫婦別姓や男女の賃金格差是正など女性と男性の平等を促進
・多様な性自認や外国人など、誰もが尊厳を持って生きられる法整備を - 「暮らし」を大事に
地域の好循環。働く人も地元企業も、若者も高齢者も。
・家賃補助など、「社会保障」を誰もが受けられる制度へ転換
・若者も高齢者も安心できる、「暮らせる年金制度」へ拡充
・農業を地域の基幹産業として重視。価格補償と所得保障を充実
・原発ゼロへ。自然エネルギーの導入で、地域のエネルギー自給を
・介護士・保育士の月5万円の給与アップで、暮らしを支える仕事の処遇改善
・子育て応援。給食費や学費の無償化、子どもの国保料は廃止し大幅値下げを
・最低賃金1500円へ。中小企業の社会保険料軽減・賃金助成など推進 - 「平和」を大事に
日本を、東アジアの「平和の源泉」に。
・憲法9条を活かした平和外交を推進。9条の改悪はきっぱり反対
・高知・徳島でも続く、危険な米軍機の低空飛行訓練はストップを
・沖縄県民の民意に応え、辺野古米軍新基地の建設は中止
石川 新一郎(いしかわ しんいちろう)の経歴やプロフィール
- 名前:石川 新一郎(いしかわ しんいちろう)
- 現年齢:65歳
- 性別:男
- 党派:政治団体「NHKから国民を守る党」
- 肩書き:元埼玉・富士見市議会議員
- 学歴:産業能率短期大学能率科(現・自由が丘産能短期大学)卒業
- 職歴:民主音楽協会職員、埼玉・富士見市議会議員(3期)、企業再生コンサルタント
石川新一郎氏は、1954年3月7日に宮城県で生まれます。
大学卒業後、創価学会系列の民主音楽協会の職員を経て、1997年から埼玉・富士見市議(公明党)を3期にわたり務めます。
副議長などの役職を経験するも、2008年12月に公明党を離党。
無所属で臨んだ2009年の市議選では大幅に票を減らして落選しました。
「NHKから国民を守る党」が掲げる主な政策をご紹介します。
- NHKが頑なに行わないスクランブル放送の導入を実現し、平等な受信料制度に改めるとともにNHK集金人の廃絶を目指します。
- ワンセグやインターネット配信へのNHK受信料の拡大に対して断固として反対し法令の変更に向けて注力していきます。
野村 秀邦(のむら ひでくに)の経歴やプロフィール
- 名前:野村 秀邦(のむら ひでくに)
- 現年齢:69歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:作家
- 学歴:日本大法学部卒業
- 職歴:大塚食品株式会社勤務、日本ハム株式会社勤務、医療機器販売会社役員、作家
野村秀邦氏は、1949年8月12日に徳島県海部郡美波町で生まれます。
大学卒業後、大塚食品や日本ハムへの勤務を経て、1979年に東京都内で医療機器販売会社を設立。
2014年まで経営を続け、その後は作家として活動しています。
野村氏は参院選にかける思いを次のように述べています。
「こんな政治をやっていたら日本の未来は暗い。日本を、そして世界をよくしたい」
出典元:https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20190704/8010005525.html
参議院選挙2019【徳島県・高知県選挙区】の当落予想と情勢調査
参院選2019徳島県・高知県選挙区の改選数は1名。
前回2016年の選挙から合区となりました。
今回改選を迎える現職は、旧高知県選挙区選出の高野光二郎氏(自民党・1区)。
なお、旧徳島県選挙区選出の三木亨氏は比例代表特定枠から出馬します。
新人は、野党統一候補の松本顕治氏(日本共産党)、石川新一郎氏(NHKから国民を守る党)、野村秀邦氏(無所属)が名乗りを上げました。
2013年の選挙で旧高知県選挙区は高野氏(自民党)が159,709票を得る圧勝で初当選。
浜川百合子氏(日本共産党)は72,939票、現職の武内則男氏(民主党)は65,236票、橋詰毅氏(幸福実現党)は4,268票で落選しました。
旧徳島県選挙区でも三木亨氏(自民党)が179,127票という圧勝で初当選。
現職の中谷智司氏(民主党)は90,498票、上村恭子氏(日本共産党)は29,733票、小松由佳氏(幸福実現党)は12,037票で敗れました。
合区となった2016年の選挙では、現職の中西祐介氏(自民党)が305,688票を得て再選。
民進党・日本共産党・社民党推薦の野党統一候補・大西聡氏(無所属)は242,781票で一歩及ばず、福山正敏氏(幸福実現党)は16,988票で落選しました。
今回、野党統一候補の調整が難航した結果、共産党候補に決まったことを受けて、連合徳島の森本会長は、連合全体として共産党候補の支援や推薦ができないと述べています。
これを受けて、松本氏は無所属での出馬に切り換えました。
とはいえ、野党が一枚岩となっての支援は厳しいようなので、高野氏と互角に戦うことは厳しいと予想されます。
まとめ
参院選2019徳島県・高知県選挙区は前回2016年の通常選挙から合区となっています。
2013年の選挙では両県で自民党候補が圧勝。
また、今回野党統一候補が共産党籍の松本顕治氏であることから、自民党の高野光二郎氏が有利に選挙戦を進めるでしょう。