▼確定済み開票結果を追記しました▼
任期満了に伴い、2019年11月24日に山形県米沢市長選挙が投開票となります。
本記事では米沢市市長選挙2019の開票速報と開票結果(当選者・落選者)、立候補者の経歴プロフィールや選挙情勢、公約、当選予想などについてご紹介しています。
2019年米沢市長選挙の立候補者はいずれも無所属で再選を目指す現職市長の中川勝氏(69)と、新人で元衆議院議員の近藤洋介氏(54)の2名となります。
こちらでは現新一騎打ちの米沢市長選挙2019についてまとめていきます。
目次
米沢市長選挙2019年の開票結果速報や投票率・当確出口調査
2019年米沢市長選挙の結果は自治体の選挙管理委員会事務局の開票速報やNHKの当選確実出口調査など、新しい情報が入り次第随時記事を更新していきます。
▼開票結果確定▼
結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
当選 | 20,241 | 中川 勝 | 69 | 男 | 無所属 | 現 | 米沢市長 |
20,217 | 近藤 洋介 | 54 | 男 | 無所属 | 新 | 元衆院議員 |
- 告示日:2019年11月17日
- 投票日:2019年11月24日
- 定数 / 候補者数:1 / 2
- 執行理由:任期満了
- 有権者数:67,378人
- 投票率:60.57%
- 開票日時:即日開票で午後9時から
- 開票場所:市営体育館
米沢市長選挙2019年の立候補者の公約やプロフィール
続いて、米沢市長選挙2019に立候補した候補者の経歴プロフィールや主な公約、政策主張について見ていきます。
中川 勝(なかがわ まさる)の経歴やプロフィール
- 名前:中川 勝(なかがわ まさる)
- 現年齢:69歳
- 性別:男性
- 党派:無所属(自民党推薦)
- 肩書き:米沢市長
- 学歴:山形県立米沢商業高等学校卒業
- 職歴:米沢市議(5期)、山形県議(3期)、米沢市長(1期)
1983年の米沢市議会議員選挙で初当選し、2003年まで5期20年務めた。1997年3月には市議会議長にも就任。2003年の山形県議会議員選挙に自民党公認で出馬し初当選。
山形県議を3期務めた。2015年米沢市長選挙で現職市長を破り初当選した。
中川氏は、自身の1期目4年間で「地域医療を守るための精神科を持つ民間病院の誘致」「県内最多となる企業誘致」「コミセンの整備」「中学校3年生までの医療費の無償化」「道の駅米沢のオープン」「財政の健全化」など、様々なまちづくりの推進に取り組んできたと強調します。
その上で「流れを止めるな!米沢の未来!」をスローガンに以下の公約を掲げています。
1 市民の健康と生命を守ります。
- 365日、24時間の救急、急性期医療に対応する新市立病院の整備
- 山形大学医学部等との連携による医師の確保
2 子育てしやすい環境をつくります
- 冬季間や雨天時に安心して子どもたちが遊べる屋内遊戯場の整備
- 子どもの医療費の無償化を高校3年生まで拡大
- 全小中学校の教室に冷房を整備
3 産業振興により雇用を創出し「ものづくりのまち米沢」を発展させていきます
- 地域経済を支える中小企業の支援と置賜工業試験場の機能強化
- 米沢繊維産業の振興とブランド化推進
- 米沢ブランド戦略の推進によるモノ・サービス等の付加価値向上
4 住みやすい環境を整備します
- 都市計画道路万世橋成島線の事業推進と石垣町塩井線の整備に向けた調査実施
- 乗合タクシーの地域拡大と循環バスの利便性向上
- 東北中央自動車道インターチェンジ周辺の土地利用の推進
5 安心して暮らせる地域社会づくりを推進します
- 窪田・田沢コミュニティーセンターの整備
- コミュニティセンター全館への市職員(防災等担当)を派遣
- 高齢者等宅の除排雪を地域で協力して実施する体制の整備
6 中長期的に安定した財政運営を行います
- 企業誘致などの推進による着実な市税収入の確保
- ふるさと納税の推進(返礼品として地元産品の積極的支援)
近藤 洋介(こんどう ようすけ)の経歴やプロフィール
- 名前:近藤 洋介(こんどう ようすけ)
- 現年齢:54歳
- 性別:男性
- 党派:無所属
- 肩書き:元衆議院議員
- 学歴:山形県立山形東高等学校、慶應義塾大学法学部卒業
- 職歴:日本経済新聞記者、衆議院議員(5期)
慶應義塾大学卒業後日本経済新聞社に入社し編集局産業部や経済部に所属した。2003年衆議院選挙に山形2区から民主党公認で出馬し選挙区で落選するも比例復活で初当選。
鳩山・菅内閣では経済産業大臣政務官、野田内閣では経済産業副大臣を務めた。
近藤氏は「人口が毎年減っている。県内トップだった工業出荷高も抜かれた」「停滞する流れを変えていかなければならない」と危機感を強調し、「米沢には力がある。その力を取り戻したい」とアピールしています。
また、「必要なのは5年先、10年先をイメージできるビジョンと着実な実行力だ」と強調し、目指す10年後の姿を「稼ぐ力があり(市民所得が増える)、雪に強く、人口減少に歯止めがかかる米沢!」と定義したうえで、以下の5つの戦略(公約)を掲げています。
1.暮らしやすい米沢
高齢者の方や学生に配慮した、新しい公共交通システムをつくる
2.子育て・教育の米沢
冬でも遊べる本格的な全天候型の屋内遊戯施設・総合子育て支援・健康センターをつくる。
中高一貫高校の設置。
3.新産業と「食(農)」の米沢
国、県、地元大学と組んだ地域産業の支援と産業団地の整備
農商工連携でもうかる農業の実現
4.人を呼び込む米沢
城下町の景観と文化を生かした観光、新たな手法で訪問客・転入者を増やす
5.新しい行政(置賜はひとつ)
官民の交流拡大、置賜一体となった政策の推進
米沢市長選挙2019年の情勢や争点・当選予想など
2019年米沢市長選挙は自民党系現職の中川市長と民主党元衆議院議員の与野党一騎打ちとなりました。
ただ、近藤氏は立憲、国民、共産、社民議員・組織の自主的支援を受けるものの、政党からの推薦は受けない市民党を標榜しており、与野党対決のイメージはやや薄めになっています。
中川氏、近藤氏とも政治経験は長く米沢市民には一定の知名度を持つ候補であり、知名度の観点では互角でしょう。
また、過去の国政選挙などを見るに米沢市での集票力は与野党が拮抗しており、集票力においても互角と言ってもいいでしょう。
ちなみに、2019年7月参議院選挙山形県選挙区の米沢市での得票は、当選した野党統一候補の芳賀氏が20,073票、与党候補だった大沼氏が17,183票で野党が上回っていましたが、さらに遡れば与野党が勝ったり負けたりを繰り返していますので、大きな差があるわけではありません。
以上のように、知名度互角、集票力互角の状況であり、それぞれの候補の主張がどれだけ説得力があり、どちらの実行力が評価されるか、という本質的な観点により勝敗が決する選挙となってくると思われます。
中川氏、近藤氏、どちらが勝っても不思議ではない大接戦が予想される今回の米沢市長選挙。
投開票日まで注目してまいりましょう。
参考:2015年の米沢市長選挙の開票結果や投票率
結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
当 | 20911 | 中川 勝 | 65 | 男 | 無所属 | 新 | 無職、元山形県議 |
18837 | 安部 三十郎 | 62 | 男 | 無所属 | 現 | 米沢市長 |
告示日:2015年11月15日 |
投票日:2015年11月22日 |
定数 / 候補者数:1 / 2 |
執行理由:任期満了 |
有権者数:68,447人 |
投票率:58.74% |